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「玄関で服を強くたたいて花粉を落とす」のは逆効果。部屋に花粉を持ち込まない“3つのコツ”

花粉症には、ツラい季節がやってきました。今年のスギ花粉の飛散量は過去最高という報道もあり、そろそろ花粉対策に本腰を入れていきたいですよね。家の中に花粉を持ち込まずに快適に過ごすためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか? 花王株式会社の担当者に教えていただきます。

教えてくれたのは……

花王株式会社 コンシューマーインテリジェンス室 マネジャー 福地奈津子さん

生活情報サイト『くらしの研究』編集長。研究や商品開発で長年培った知見を、生活者目線でわかりやすく発信している。

衣服や髪を強く叩いて花粉を払うのはNG!

花粉を家の中に持ち込まないために、玄関先で衣服についた花粉を払い落としているという方も多いのではないでしょうか。少しでも花粉を取りたい一心で、コートなどをバシバシと強く叩いている方もいるかもしれません。
「でも、そのやり方では逆効果です」と話すのは、花王株式会社の福地奈津子さん。

福地さん「花粉の粒子は、約0.02〜0.03mm。目に見えないほど、小さなものです。

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そんな花粉を勢いよく叩くと、取り除くつもりが空気中に再び舞ってしまい、吸い込んだり、衣類に再付着してしまう原因になります。また、叩くことで粒子がより微細化して、衣服の繊維の奥に入り込む恐れもあります」

室内に花粉を持ち込まない3つのコツ

では、花粉を室内に持ち込まないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか? 福地さんに教えていただいた3つのコツをご紹介します。

【ポイント1】衣服や髪についた花粉は、撫でるようにやさしく払い落とす

衣服や髪についた花粉は、「表面を撫でるように」やさしく払うのがコツだと福地さんは話します。

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福地さん「頭から下に向かって順番に、静かに撫でるように払うのがおすすめです。特別な道具は必要ありません。手で下に向かって表面を撫でるように払いましょう。
このとき、『ハンドパワーでスールスル』と唱えながらやってみてください。
まずは頭をスールスル、続いて肩から手首に向かってスールスル、胸の前をスールスル、背中をスールスル、太ももから足首にかけてスールスルと、まんべんなく、一か所につき3回程度行いましょう」

【ポイント2】表面がなめらかでツルツルしている服を着る

福地さんによると、ニットのような表面に凹凸がある服や、フード付きの服、大きな装飾が付いている服は、花粉が付きやすいのだそうです。

福地さん「一方、表面がなめらかでツルツルしているシンプルな衣服は、花粉が付きにくい傾向があります。

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また、静電気は花粉が衣服に付着する原因のひとつです。静電気が起こりやすい素材の服や組み合わせは、なるべく避けましょう。静電気が気になるときは、外出前に『リセッシュ 除菌EX プロテクトガード』を衣服にスプレーすると、静電気の発生が抑えられ、花粉が付きにくくなります」

『リセッシュ 除菌EX プロテクトガード』

【ポイント3】髪はまとめるか、帽子をかぶる

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思っているよりもたくさんの花粉が付着しているのが「髪」。髪にも衣類と同様に花粉が付きます。衣類だけでなく髪の花粉対策も大切です。 また髪の表面には、頭皮から分泌された皮脂が付いていて、皮脂があると花粉が付着しやすくなります。シャンプーで頭皮の皮脂をしっかり落として、花粉の付着を減らしましょう。

福地さん「また、当社が行った実証実験では、まとめ髪にして髪の表面積を少なくしたり、帽子をかぶって覆ったりすると、髪に付着する花粉量が減るという結果が出ています。家に入る前に髪に付いた花粉を払うと同時に、こうした対策も効果的です」

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花粉が多い時期は、「ハンドパワーでスールスル」が合言葉。玄関前で花粉を十分に払い落として、少しでも快適に過ごしましょう!

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