手紙コンサルタント・亀井 ゆかりさんの著書『短いのに感じがいいメールが悩まず書ける本』(日本実業出版社)をお届けします!
ビジネスメールは「長くなりすぎずに用件を伝えなきゃ……」という思いから、定型文を使いがち。自分らしさを出すのに苦労しますよね。
手紙コンサルタント・亀井 ゆかりさんの著書『短いのに感じがいいメールが悩まず書ける本』(日本実業出版社)では、「用件」だけでなく、「気持ち」と「人柄」も届けることができる「使える370フレーズ」を収録。受け取った相手に好印象を与える、気のきいたメールの書き方を学びましょう!
◆Check!
「書き出し」のバリエーションを持つ
人と対面した時、まずは「おはようございます」「こんにちは」と声をかけますね。メールも同じで、「挨拶の言葉」から入るのがマナーです。
多く見られるのが、社外の方には「お世話になっています」を、社内の方には「お疲れさまです」を冒頭に持ってくるというものです。無難にどんなシーンでも使えるので、非常に便利ですから私も頻繁に用いますが、そればかりだと味気ない気がしますね。そこで、相手に合わせたバリエーションを持っておくと便利です。
初めての相手へ
▶ はじめまして。
▶ 初めてご連絡いたします。
▶ 突然のメールで失礼いたします。
しばらくぶりの相手へ
▶ しばらくお目にかかっていませんが、いかがお過ごしでしょうか。
▶ 長らくご連絡を怠り、申し訳ございません。
▶ 昨年の商談会以来ですが、お変わりはございませんか。
▶ お久しぶりです。
▶ ご無沙汰しております。
常日頃やり取りしている相手へ(社外)
▶ いつも[ご愛顧たまわり/温かくお心にかけていただき/ご支援くださいまして/ご高配たまわり]感謝いたします。
▶[ 日頃は/平素は]○○○○教室の活動にご理解・ご協力賜り、心よりお礼申し上げます。
▶ 先日はお世話になりました。
常日頃やり取りしている相手へ(社内)
▶ お忙しいところ失礼します。
▶ 外出中(会議中)失礼します。
返信に対する返信
▶ ご確認いただきありがとうございます。
▶ 早速のご対応、感謝申し上げます。
▶ お気遣いいただき、ありがとうございます。
このほかにも、「時候の挨拶」は季節という共通の話題を書き出しに使用することで、温かみが伝わり、印象が良くなります。あまり難しく考えず、会話の中で「今日は暑いですね」などと話すような感覚で、気軽に季節や行事に合った言葉を添えてみましょう。
パッと読みやすくなる「改行」のコツ
一般的にメールは1行30文字程度にすると読みやすいと言われています。20文字ほどであれば、縦長のメールになって読みにくく、相手がスマホで受信した際、パソコンよりも少ない文字数で強制改行されることもあり、読みにくい上に見た目が不格好になります。
しかし、相手がどんなデバイスでメールチェックするかわかりませんので、自分の感覚で全体をパッと見て読みやすいと感じられるような、改行・文章配分することをお勧めします。
このように、改行の際に、1つの単語やひとつながりの文の流れの途中で改行すると理解しにくくなりますので、たとえ1行が短くなっても、言葉を切らなくて済むように次行に改行したほうが、相手に読みやすくなります。
そして、話題が変わるタイミング(例えば「挨拶」→「本題」→「結び」のように)では1行の空白を挿入すると、とても見やすく、相手にも話題の転換が理解しやすいメールになります。
だからといって多用すると、間の抜けたメールになるので、ほどほどにしましょう。
※本記事は『短いのに感じがいいメールが悩まず書ける本』亀井 ゆかり(日本実業出版社)より一部抜粋・編集しています
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『短いのに感じがいいメールが悩まず書ける本』亀井 ゆかり(日本実業出版社)