モノを多く持ちすぎないためには、自分の“本当に好きなモノ”の基準が必要です。でも、自分が本当に好きなモノが何かわかっている人は、意外と少ないのではないでしょうか。そんなときは「Myモチーフ」や「Myテイスト」を決めておくといい、というのは「時間を貯める」という概念を提唱する『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さん。今回は、物が増えがちな人が決めておきたい「Myモチーフ」や「Myテイスト」について教えていただきました。
モノを捨てられないのは、好きなものに統一感がないから
新しいモノを買う。要らないものを手放す。
一見するとシンプルな行動ですが、これが「しんどい」という人が多くいらっしゃいます。私自身もそうでした。
私は学生時代、出かけるたびにいつもかばんをひっくり返して中のものを探したり、忘れ物をしたりしていました。
今考えると、原因のひとつは意外なことでした。「ポーチ」を多く持ちすぎていたことです。
人からいただいたり、雑誌の付録でついてきたりして、自分で買ったわけではないのに30個以上ものポーチが家にありました。
捨てられなかった理由は、捨てる罪悪感があったこと。そして、「まあまあ好き」「嫌いではない」という曖昧な感情です。
シンプルに言うと「捨てる基準が決まっていない」から、捨てられなかったのです。
当時の私の頭の中をイメージでいうと下の絵のようでした。好きなものが多すぎてごちゃごちゃしていたのです。
これが後述するMyモチーフ診断を行ない、好きなモノを決めることで、こんなふうにすっきりと整理されます。
好きなものを決めるメリット
物をなかなか捨てられないのは、「モノを選ぶ」「モノを捨てる」ための基準が決まっていないからです。
私のように「好き!」が多すぎるとモノを手放せなくなるので、「特別に好き」なものを絞っていくことが必要です。
でも「特別に好きなものってなんだろう?」と首をかしげる方のほうが多いのではないでしょうか? 私自身、長年それがわからず困っていました。
そこで、選ぶだけで自分の好きなものが見えてくる画像をつくってみました! これを「Myモチーフ」と呼びます。
Myモチーフを決めて、自分の好きなものをはっきり自覚すると、不要なものを手放しやすくなります。
また買い物の際にも選びやすくなりますし、また周囲の人が私の好きなものを理解しやすくなるので、好みに合わないものをいただく機会も減ります。
道具要らずで今すぐにできるので、ぜひ試してみてくださいね。
Myモチーフを決めよう
さて、それではあなただけの「Myモチーフ」を設定しましょう。Myモチーフは、どんなものでも構いません。
ここでは迷っているあなたのために「生きもの」「花」「その他」の3種類のモチーフを紹介します!
やり方はかんたん。画像の中から好きなモチーフを選ぶだけで決まります! 「自分の好きがわからない」という人のために、よくモチーフとして使われているものを選んでいます。
ここにない場合は、もちろん自由にアレンジして大丈夫です。また「その他モチーフには好きなものがないな」とか「生きものだと可愛いデザインばかりだからいやだな」といったスキップもOKです。
どうか気楽にはじめてみてくださいね。
1生きもの
まずは生きものモチーフです。
この中にお好きなものはありますか? 私は子どものころから猫が大好き! 今も2匹の猫と暮らしているので、猫を選びました。また、サブとして蝶も選んでいます。