友人を招いて部屋でくつろぎたい。そんな時のもてなしの器はどうする? インテリアスタイリストの作原文子さんがネットで買える素敵な食器を教えてくれました。
「もてなしの基本は“楽しませる”ことじゃないでしょうか。どうしたら喜んでもらえるか…を想像すれば自分も楽しい。柄プラス柄や、意外な色の組み合わせ、定番の白に頼りすぎないコーディネートなど、常識にとらわれない器使いに挑戦できるといいですね」
そう話す作原さんが考えるもてなしの極意は、「ちょっと嬉しいサプライズ」。きれいな色の丸皿を一人一人のトレイとして使ったり、スプーンに小さい花をのせてみたり。
「日本の染め付けなどブルー&ホワイトの陶器は何とでも合う。白い器に変わる新しい定番と言ってもいいかもしれません」
ネットで買えるもてなしの器をご紹介。
[丸直製陶所]カップ&ソーサー、豆皿、陶碗 スローハウス/アクタスonline.actus-interior.com
光にかざすと透き通るほど薄くて軽い! 繊細だけれどとても丈夫で使いやすいテーブルウェアは、1900年ごろ岐阜県土岐市で開窯した丸直製陶所の代表作。ブルー&ホワイトのオリエンタルな絵柄は、和紙の模様を転写する“銅版転写”の技法によるもの。染付中碗皿(カップ&ソーサー)「菊鳥」「桜つばめ」各¥3,000 豆皿「青波」¥1,400 染付陶碗「刺子」¥1,400
[ヒースセラミックス]カーキ色のプレート Playmountainhttp://playmountain-tokyo.com
優しいフォルムとマットでくすんだ色合いが人気のヒースセラミックスは、1940年代にサンフランシスコで創設された陶器メーカー。今も当時の製法を守りハンドメイドで製作を続けている。「ヒースの色や質感は日本の器とも相性がいいから、スタイリングの際に1枚あると安心。頼りになるんです」。サラダプレートφ20.5cm ¥5,000 ディナープレートφ27.5cm ¥6,000
[竹俣勇壱]カトラリー BLOOM&BRANCHbloom-branch.shop-pro.jp/
オーダージュエリーから食器まで手がける金沢の人気金工作家・竹俣勇壱。アンティーク風の仕上げを施したカトラリーシリーズ「ryo」は、日本に洋食器が輸入され始めたころの金型を使ったもの。しっかりした存在感と重量感で、もてなしのテーブルをキリッと引き締める。ステンレス製。spoon-a salad各¥2,800 fork-a table¥3,500 knife-a table ¥4,800 spoon-a table ¥3,500
[ラッセル・ライト]セラミックのプレート ハーマンミラー ストアstore.hermanmiller.co.jp
トレイ代わりにした黄色やグリーンのプレートは、1930~’50年代のアメリカを代表する工業デザイナー、ラッセル・ライトの名作テーブルウェア。壊れにくいセラミックで、カジュアルかつ色鮮やかな(しかも収納しやすい)食器をつくり、アメリカのモダンデザインに大きな影響を与えた。艶やかな質感も特徴。ディナープレートφ25cm ¥7,200 サラダプレートφ20cm 各¥5,800
作原文子 日本のインテリアスタイリストの草分けだった岩立通子さんに師事。心地よく・楽しく・自分らしい空間をつくるスタイリングで、男女問わず根強いファンをもつ。『FIGARO Japon』『Casa BRUTUS』など雑誌のほか、ショップや企画展示会のディスプレイ、自身のプロジェクト「マウンテンモーニング」でも活躍。
Vodaタンブラー各¥4,000(STUDIO PREPA/Playmountain TEL:03・5775・6747) チャイナ ヴィンテージボウル¥29,000 中央のチャイナ 豆皿¥9,000(共にQUICO TEL:03・5464・0912) プレースマット各¥5,000(リビング・モティーフ TEL:03・3587・2784)
※『anan』2019年3月6日号より。スタイリスト・作原文子 写真・馬場晶子、山口聡 文・輪湖雅江 ディレクション・柴田隆寛
(by anan編集部)