無数の銭湯が今も残る京都の街は、銭湯ファンやサウナファンにとって聖地の1つ。そこで“もうひとつの京都”に触れてもらうため、ホテル【梅小路ポテル京都】では大浴場のかわりに“銭湯”を用意しています。また、牛乳石鹸とコラボした1日1室限定の特別室「赤箱Room In Potel」も用意。ユニークな京都体験を楽しめます。
|銭湯で使うなら固形石鹸と松竹錠
今では街場の銭湯といえども液体石鹸が主流ですが、あえて“固形石鹸”を用意するのもポテル流。CMソングが日本人の耳に馴染む「牛乳石鹸よい石鹸♪」を選ぶあたりも心憎い気配りです。全ての客室に用意された牛乳石鹸を持って、ポテル京都の銭湯「ぽて湯」へ向かいます。
▲牛乳石鹸とコラボしたポテル限定アメニティ
昭和3年(1928年)から販売され続けている牛乳石鹸の“赤箱”。しかも市販品よりも小さく、ポテル京都のロゴ「ぽ鶴マーク」が入る限定品。泡がきめが細かく、サッパリした洗い上がりで、なおかつしっとり感もあり。固形石鹸を初めて使う人も多いと思いますが、思った以上の洗い上がりに驚きました。
▲のれんの一部がめくれているのは“営業中”のサイン
▲玄関を入ると受付があります
宿泊者は無料で、利用時間は15時から24時までと、6時から10時まで。日帰り入浴は15時から20時までで、中学生以上は¥600です。
▲下駄箱の鍵は銭湯の定番“松竹鍵”。銭湯ファンならテンションが上がります
銭湯と言えば松竹錠。鍵山のついた木札や金属プレートタイプの鍵のことで、大きな鍵が紛失防止に役立ちます。すでに廃業した松竹錠工業が開発した鍵で、このタイプの鍵を総称して、今も松竹錠と呼ばれます。
|多彩なお風呂と緑豊かな銭湯絵に癒される
お風呂場には男女ともにメインの白湯(真水の沸かし湯)ほか、ジェットバス、露天風呂、ドライサウナ、水風呂を用意。関東では富士山が多い銭湯絵ですが、関西では風景画やタイル絵をよく目にします。ぽて湯は絵とタイル柄を両立したハイブリット仕様。絵だけではなく、緻密に貼られたタイル模様も楽しんでみてください。
▲ポテルのお風呂は銭湯そのもの(女湯)
銭湯絵師の中島盛夫氏が描いた銭湯絵。特定の場所を描いてはいませんが、京都の旅をテーマに渡月橋と白波がたつ桂川を思わせる絵を仕上げています。
▲男湯の銭湯絵は田園風景
茶畑を思わせる緑の丘陵には五重塔など京都を感じつつも、牛乳石鹸のモチーフになっている牛も小さく描かれています。
▲銭湯でよく見かけるジェットバスも男女ともに備えます
▲露天風呂は3人ほどが入れる広さ。サウナ後に外気を感じながら休憩もできました
▲ドライサウナは男女ともに94度ほど。写真は女湯のサウナです
▲水風呂は男女とも17.5度に設定