近頃、団地や築古マンションの特徴を活かして、おしゃれに暮らす人たちが増えています。古くても、狭くても、自分らしくインテリアを楽しむ。そんなスタイルのあるお部屋を満載した『団地・古いマンションの素敵な暮らしとインテリア』(宝島社)から、ゆくさんの築50年の団地でスッキリ暮らすコツをご紹介します。
古さ、狭さもアイデア次第でおしゃれに!
間取りが不便だったり、内装が純和風だったり、そんな団地や古いマンションのデメリットを逆手にとっておしゃれに暮らす人たちの部屋を紹介する『団地・古いマンションの素敵な暮らしとインテリア』(宝島社)。「狭い・古い」が「スッキリ・おしゃれ」に変化するアイデアがいっぱいで、「私も古い団地に住んでみたい!」と思わせてくれる一冊です。
生活感を減らして、スッキリ暮らすルール
なかでも、築50年の団地で夫婦で暮らすゆくさんのお部屋は、生活感を上手に隠してすっきりと心地よく整えられています。
最初は不便で純和風の部屋が好きじゃなかったというゆくさん。でも、築古物件でおしゃれに暮らすインスタグラマーの投稿を見て気持ちが一変。家具や雑貨をすべて見直して、スッキリおしゃれに暮らすためのちょっとしたルールを決めました。
「和室に似合う白、ベージュ、モカの3色をテーマカラーにして、できるだけ木や竹などナチュラルな素材のものを選びました。狭いので今も置くものを厳選して、不要なものはできるだけ減らすよう心がけています」
ここからは和室や古さを活かしながらスッキリ暮らすゆくさんのお部屋実例をご紹介します。
ダイニング・キッチン
しまう収納法でお掃除ラクちん
キッチンは、とにかく「ものを出しておかない」というのがルール。掃除の手間を省くため、ものを出しておくオープン収納はやめてキッチングッズも調味料も棚や引き出しに入れるようにしています。
「そのほうが汚れにくいし、掃除がラク。できるだけ手間をかけたくないというのが本音ですね」
タワーの「ハンドル付きスリムワゴン」がシンデレラフィット
冷蔵庫とシステムキッチンの隙間にジャストサイズで収まるタワーの「ハンドル付きスリムワゴン」に調味料をひとまとめ。片手で出し入れできるから使いやすいし、収納力も抜群です。
小さな木箱が食器棚代わり
場所をとるので食器棚は置かず、楽天で購入した木箱を代用。このスペースに収まるだけの食器のみを厳選し、ファイルケースに立てて収納しています。取り出しやすくて、意外とこれが便利。
木箱の食器収納の隣には、スツールとお気に入りの照明をセット。夜はあたたかみのある間接照明で、キッチンまわりがさらに素敵に見えます。
和室
色を統一すれば和室×ベッドも違和感なし
しょっちゅう模様替えすることも考えて、ミニマルでコンパクトにまとめた寝室兼リビング。畳敷きの和室に、シンプルなフレームのベッドとナチュラル素材のペンダントライトがしっくり馴染んでいます。
「和室にベッドって違和感ありそうですが、色味を揃えれば大丈夫なんですよ」
雑多なものはテレビ裏へ隠す
ごちゃつきがちなテレビまわりもすっきり。その秘密はテレビ裏に…。
「夫も私もゲーム好き。進行形のゲームとゲーム機は、テレビの裏にタワーの収納ラックを設置して隠しています」
ゲームをやりたくなったらサッと取り出せるので便利なのだそう。