トレンドは大好きだし、自分らしさも欲しいけど、最終的には信頼感のあるおしゃれに着地させたい。端正なイメージで好印象をつくってくれるネイビーは、質感で甘さを足すことでスマートな可愛さを演出できる。
1. スタイリスト・福田亜矢子さんが選ぶ「可愛げネイビー」5つのキーワードとは?
コンサバなネイビーを大人可愛く楽しむコツは、ずばり“質感に頼る”こと。この色特有の知的なイメージをキープしながら軽やかな女らしさへ導く5つのアイテム&BESTコーデを、スタイリスト福田亜矢子さんと考えました。
「今日はきちんと見せたい」という日にネイビーを選ぶという方も多いはず。甘さやトレンド感の受け止め役にもぴったりですし、グレーやベージュのようには色幅が広くないけれど、その分誰にでも似合って、着こなしも簡単。好印象と時短を両立する、忙しく働く30代にとってメリットだらけの色なんです。そんな、安定のネイビーを可愛く着たいと思ったら? 袖コンやリボン、フリル使いなど、わかりやすく甘いアイテムで取り入れるという手もあるけれど、さりげなく可愛く見せたいのが大人心ですよね。そこでおすすめしたいのが、ふわふわ、シアー、キラキラなど、フェミニンな素材に頼ること。デザイン自体はシンプルに徹して質感で魅せる。そうすることで、スマートに可愛さを演出できます。
―― stylist Ayako Fukuda
ふわふわなネイビー/FOX KNIT
「スマートなネイビーに甘くて優しいオーラをまとわせたいときは、エアリーなニットが鉄板。深Vを選べば、抜け感と大人の色気を欲張れます」
ネイビーのまじめさを和らげて可愛げにシフトする、ふわふわ×シュガーピンクの最強タッグ。潔くデコルテを見せたりシルクナイロン素材のパンツでラフさをプラスして、すっきりとした大人の甘さに引き寄せるのが正解。カーディガン¥26400/マルティニーク ルミネ横浜(マルティニーク) パンツ¥53900/イレーヴ ピアス¥36300・ネックレス¥44000・ブレスレット¥59400/トムウッド プロジェクト(トムウッド) バッグ¥444400・ショルダーストラップ¥145200/ヴァレクストラ ジャパン(ヴァレクストラ)
揺れるネイビー/TULLE SKIRT
「定番の揺れスカートを旬のチュール素材に変えるだけで、とびきり新鮮! これひとつでレディ度満点だから合わせは引き算を意識して」
ソフトな印象なのにガーリーすぎず、誰もが取り入れやすいネイビーのチュールスカート。繊細さと弾む揺れ感が魅力の一枚に可愛げを託せば、あとは“いつもの”黒合わせで上級おしゃれが完成。少し無骨なシルバージュエリーがモダンさアップにひと役買って。スカート¥24200/ヴェルメイユ パー イエナ 青山店(ヴェルメイユ パー イエナ) ニット¥39600/ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店(スローン) ピアス(1個)¥13200・バングル各¥45100/イレーヴ バッグ¥82500/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ) 靴¥94600/アマン(ペリーコ)
ツヤツヤのネイビー/SATIN SET-UP
「サテン独特のぬれたようなツヤが、ネイビーを女っぽく見せるカギ。計算いらずのセットアップなら、まとまりもよく簡単です」
重たくなりがちな秋冬スタイルを軽やかでドラマチックに彩る、つややかなネイビーのニュアンス。優雅な落ち感もあって、さらりと着るだけでハッとするほど印象的に。足もとをロングブーツでつないで、エレガントにバランスよく。ブラウス¥17930・スカート¥18920/ネイヴ(リネイヴ) コート¥94600/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー) ネックレス¥28600・ブレスレット¥23100/八木通商(ローラ ロンバルディ) バッグ¥72600/ハウス オブ ロータス(ヘリュー) 靴¥99000/ネブローニ
透けるネイビー/SHEER BLOUSE
「透け素材はネイビーを繊細で色っぽく、ネイビーは透け素材を上品に見せる相愛関係。ヘルシーさのあるシャリッとした質感もポイント」
色、質感、デザインまでクリーンなシアーブラウスが清潔感のある色気を引き立てる。辛口ボトムと茶目っ気小物で小粋にハズして。ブラウス¥63800(ドゥロワー)・パンツ¥63800(ティー マット マサキ パリ×ドゥロワー)/ドゥロワー 二子玉川店 帽子¥30800/ヘレンカミンスキー ギンザシックス店(ヘレンカミンスキー) ネックレス¥253000/ホワイトオフィス(ジジ) バッグ¥69300/八木通商(ザンケッティ) 靴¥194700/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ) インナー/スタイリスト私物
キラキラなネイビー/TWEED ONE-PIECE
「きちんと見えするネイビーを今年らしく遊ぶなら、きらめくラメツイードに目をつけて。キャッチーだけどノーブルで、大人の日常にしっくりきます」
キラキラ服がブームの今シーズンだからこそ、品行方正なネイビーツイードとブリリアントなラメ、遊び心たっぷりのギャップで思い切り楽しく。ジュエリーなしで充分華やかなレディクラシカルなフレアワンピースを、ジージャンとソックス合わせの足もとでドレスダウンした気負わなさも素敵。ワンピース¥286000・ジャケット¥74800/マディソンブルー バッグ¥300300/トッズ・ジャパン(トッズ) ソックス¥3300/ロンハーマン(ブルー フォレ) 靴¥111100/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
撮影/花盛友里 ヘア&メイク/中山友恵 スタイリスト/福田亜矢子 モデル/桐谷美玲 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※BAILA2023年11月号掲載
2. 次買うジャケットは新時代の「紺ブレ」! 誰にでも好印象な“トラッド”を働く日の相棒に
トレンドに左右されにくい紺ブレは、働く大人の軸として一枚は持っておきたい“おさえ”のアイテム。長くつきあっていきたいからこそ、“自分に似合う”視点で、今着たいと思えるお気に入りを見つけよう。
働く30代こそ「紺ブレ」を持つべき理由
多様化するジャケットのなかで、なぜ今あらためて働く30代に紺ブレがおすすめなのか。その理由と、選び方、着こなしのコツまで解説。
袖を無造作にたくし上げて“着慣れた”ムードを
ハンサムな肩かけが上品に決まるのも紺ブレだから
シャツのカフスがのぞくぐらいラフにロールアップしてみたり、ゆるっと肩にかけて颯爽と歩いてみたり。オーセンティックなアイテムほど、着方は自由に! それが“自分らしい着こなし=スタイル”につながっていく