フィービー愛歴10年 吉田怜香さん
3歳の女の子ママであり、TODAYFULデザイナー、ディレクター。デザイナーとして母として、フィービー本人のミニマルな世界観やセンス、生き方に共感。
ハンサムで上品な キャメルのオシャレ
「必要以上に飾らなくても、心地よさと上質な素材、ディテールでオシャレは叶うという価値観はフィービーが教えてくれたこと。ゴールドジュエリーやリネンジャケットはかなり前のものですが、シンプルで普遍的な名品です」と吉田さん。
すべて吉田さん私物。
増田さん
フィービーがついに復帰! 考えてみたら私たちの定番オシャレってフィービーの影響大ですよね。
吉田さん
私の初フィービーは、セリーヌのキャメルのタイバッグ。彼女の選ぶキャメルの虜になりました。
増田さん
私はセリーヌのレザースリッポンが人生初のブランドスニーカーで、初フィービー。当時は投資価値のある靴=ヒールやローファーと思っていたから、ロゴもなく、スポーティでもないスニーカーは衝撃で。
吉田さん
スニーカーといえば、コレクション発表後の挨拶でスタンスミスで堂々と歩く彼女の姿はセンセーショナルだった! 「もっと自由にオシャレしていいんだ」と感動したな。
増田さん
私も! フィービーからは「自分のために着たいものを着ていいんだよ」という裏メッセージを常に感じていた。デザイナー全盛期の育休取得とか、彼女がキャリアと育児の両立に奮闘していた姿を、ブランドを介して私たちも読み取れたから、彼女の作るアイテムにシンパシーを感じて。「育児中や仕事場だって良いもの着たい。けれどブランドロゴでマウントを取りたいわけじゃない」という私たちの漠然とした思いを拾ってくれたというか。控えめなロゴの可愛さや、スニーカーやショルダーなどの実用的なオシャレを、やっと公に認めてもらえた!と。これぞママファッションの美学かと気づきをくれた。
吉田さん
私は、いちデザイナーとしてランウェイで映える派手なものばかりでなくミニマムな服を作るフィービーの強さにも惹かれたし、デザイナー交代でブランドイメージがこんなに変わるのかと感銘を受けたことも。
増田さん
キレイめ通勤服のスラックスをスニーカーで着崩すカッコよさや、タートルの中に髪を入れるルックを真似して、私もかなり影響を受けた。背中開きニットにも、オシャレとして成り立つ肌見せを教えてもらったし。気づけばフィービーにシンプル道を鍛え上げられた私たちだけど、次の新ブランドでどんなスタイルを提案し、今の私たちは何を感じるんだろう。あの頃と同じシンプルさか、期待を裏切る新顔フィービーか。
吉田さん
彼女らしいシンプル道を貫いて勝負してきたらカッコいい。彼女自身が日常で着たいと思う服を作り続けてきた人だから。
スラックスにスニーカーを 履くというスタイル
2014年頃からVERYでもスニーカーオシャレの企画が誌面を飾るように。2014年9月号「主婦になったらスニーカーでオシャレ♡」特集より。