セックスレス大国と言われる日本。ある調査では、１カ月以上セックスをしていない夫婦は約半数を超えると言われています。レスであることを完全に受け入れているならいいのですが、レスである人の多くは、レスであることにモヤモヤした気持ちを抱いています。そこで今回は、女性医療クリニックLUNAグループ理事長・関口由紀先生に、40代からのセックス事情についてのお話を聞きました。
「GMS」の主な症状は3つあります。「腟と外陰のかゆみや痛み等の不快感」「再発性膀胱炎、頻尿、尿モレ等の尿のトラブル」「性交痛、性交後出血等のセックスのトラブル」です。性交痛は、セックスのトラブルのうち最も多い症状です。痛みがあれば性的意欲は減りますよね。そして、興奮もしなくなります。
――なるほど。痛みによる性的意欲の減少ですね。「GMS」は治療ができるのでしょうか。
治療できます。放っておくと悪化しますが、適切な腟ケアや治療で改善が見込めます。例えば、性交痛がある場合は潤滑剤を使い、日々の保湿ケアをすれば十分という場合もあります。あとは、定期的にセックスをすることです。それでも改善が見られない場合は、女性ホルモンの局所クリームやホルモン補充治療を行います。
人生100年時代と言われる今、40代で性欲がなくなると考えるのは時期早々。……というより、そこからが良くなるというお話には驚きと期待を感じますね。次回は、より良い性生活を送るために必要なケアについてお話をお聞きします。
