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「結婚しないの?子どもは?」久本雅美さんが周囲のプレッシャーを乗り越えてきた方法とは

ライフスタイル

年代問わず、幅広い世代に人気のある久本雅美さん(65歳)。今のところ“おひとりさま”ですが、過去には結婚について親や親戚からうるさく言われ、しんどい時期もあったそうです。プレッシャーをかけてくる周りを黙らせるくらいにお笑いを愛し、仕事に打ち込んだとか。今久本さんが考える結婚感とは…語っていただきました。

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【INDEX】

★真面目に生きていたら結婚できるものだと思っていました
★ 結婚を選択しない人生も全然アリだと思います
★ その人が輝いていれば周囲は何も言わなくなると思うんです
★ 結婚にはこだわっていませんがパートナーはほしいです
★ 自分が納得した人生を歩んでいれば環境すら変えられるはず

真面目に生きていたら結婚できるものだと思っていました

多くの親は娘に「女性として幸せになってほしい」という気持ちがあると思うんですよね。だから上京した最初の頃はお見合い写真を送ってきたりしてました。弟の結婚式のあとに親戚中の人に囲まれてね。「もう帰っておいで」「いつまでそんなことしているの」「早く結婚しなさい」「弟に先越されちゃって」ってずっと言われました!昭和の時代ですよね。私自身も、お笑いの道にいったとしても真面目に生きていたら結婚なんてみんな自然とできるものだと何の疑いもなく思ってました。あの時代は、親戚や近所のおばちゃんおじちゃんは「女は結婚して子ども産んで家庭に入るべき」っていうのがあったんですよね。そういうのが当たり前な時代で生きてたから仕方ないんだけど。

でもね、おばちゃんたちも昭和から令和になって、変わってきてるとこもあるんですよ。あるお葬式で、あんなに弟の結婚式で「結婚しろ」って言ってたおばちゃんたちが「雅美、結婚なんかやめた方がいいよ」に変わっていたんです(笑)。おばちゃんたちも考え方が令和になってきてるんだなって思いましたね。いまは結婚しなきゃいけないっていう時代ではなくなっているし、自分たちも自分の結婚した人生を振り返って答えがでたんでしょうね、結婚だけが人生じゃなかったってね。「えーー!おばちゃーん!」って突っ込んじゃいましたよ(笑)。わたしが仕事を一所懸命頑張っていたのをみて、少しは認めてくれたのかなあって思いました。

うちの母親もだんだん「雅美は仕事に本気なんだ」って気付いてくれてそこからは「結婚」って言わなくなって、仕事をいちばんに応援してくれるようになりました。

結婚を選択しない人生も全然アリだと思います

私はね正直、結婚に対する憧れや子どもがどうしてもほしいっていうものが全くなかったんです。何より、仕事に夢中でした。今まで何人かと付き合ったのに結婚に辿りつかなかったのは、結局、自分自身が本気で結婚を意識したことがなかったからだと思います。

結婚したいと思うなら、マッチングアプリをするのもいいし、結婚相談所へいくのもいい。自ら行動しないとね。結婚を選択しないのは全然アリな人生だと思うんですよね。結婚するのも幸せ。しないのも幸せ。私自身がプロポーズを何人も断って、今ひとりなんです!っていうカッコイイ人生ではないから負け惜しみに聞こえるかもしれないですけど…独身の私がアリって言うんだから少しは説得力があるでしょ?(笑)。

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その人が輝いていれば周囲は何も言わなくなると思うんです

30代40代って親から「結婚は?」「子ども産まないの?」と言われたり、ちょうどタイムリミットについても考える時期ですよね。でも私の40代を振り返ると、その頃って体力も頭の回転も最高にいいときで、結婚や恋愛を考えるより仕事に没頭していたときでした。恋愛より仕事に時間を使いたかったから、彼氏が一番ってなることもなかったんです。「結婚しないの?」という周りのプレッシャーを全部無視して、やりたいことをして、乗り越えて黙らせて独身を貫いてきたんですよね(笑)。

やりたいことをやって、その人が本当に人生に負けずに輝いていたら親も何も言わなくなると思うんですけど、それも正直なかなか難しいよね。人ってなにか形を求めたがるものなんだろうね。

結婚して幸せな家庭を持つ道もいいし、バリバリ自分のやりたいことをやる道もいい。その人が納得して充実していたらいいと思うんです。自分が選んだ道で、自分らしく輝いていくのがいちばんいいですよね。納得しない人生を歩むほど辛いものはないからね。

結婚にはこだわっていませんがパートナーはほしいです

ドラマや舞台でハグをしてるシーンを見て「あれ?ハグって何年してないんだっけ?」って振り返っちゃって(笑)。そのシーンが「お父さんありがとう、お疲れさま」って言われながら人生の最後を終えるシーンだったんですよ。ふと自分に照らし合わせてしまって「私の最後って誰にそういうことをいわれるんだろう」って考えて「一緒に歩んでくれてありがとう」って言ってくれる人いないなって気づいちゃってね(笑)。そう思うと、結婚にこだわるというよりパートナーはほしいなって思ったよね。

実は母の遺言で「結婚に執着しないでいい。でもパートナーはいたほうがいいよ。心がギスギスしないようにね」って言葉があるんです。パートナーと一緒にいることで心が潤ったり、和んだり、そんな感情がある人生も大切だなって、ふと考えたりします。でも3ヶ月後には全く違うことを言っているかもしれないけど、今はちょうどそういうことを思っています。

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自分が納得した人生を歩んでいれば環境すら変えられるはず

人を羨ましく思ったり、比べたりすることって全く意味がないこと。それより昨日の自分と今日の自分を比べる方が意味があると思うんです。他からどう見られているんだろうって思うんじゃなくて、自分と向き合うことが大切。他人ばかり見ていると自分の人生なのに自分が主役じゃなくて環境が主役になっちゃうから。そうなっちゃうと自分の中で何をしていいのか、なんで生きているのか、何年経っても自分はこれでいいのかって後悔しちゃいますよね。自分の人生の主役はあなたですよっていうのを忘れないで欲しいですね。自分自身がしっかり納得した人生を歩んでいれば環境すら変えられるので、ぜひ納得した人生を歩んで欲しいです。

久本雅美さんprofile 久本雅美(ヒサモト マサミ) 1958年7月9日生まれ、大阪府出身。劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、1984年に演出家の喰始、柴田理恵らと劇団『WAHAHA本舗』を結成する。軽妙なトークで人気を博し、「秘密のケンミンSHOW極」「ヒルナンデス!」(ともに日本テレビ系)など数多くのバラエティ番組やドラマにも出演中。WAHAHA本舗の全体公演の他に、毎年、お正月に京都・南座での松竹新喜劇「初笑い!新春お年玉公演」にゲスト出演。ワハハ本舗全体公演「(仮)シン・シン・ワハハ」2024年秋予定。

撮影/平井敬治 ヘア・メーク/梅原麻衣子 スタイリスト/前田みのる 取材・文/小出真梨子

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