子どもに出す毎日の食事、何をどのくらい用意すればいいかと悩まれることはありませんか? なかでもとくにママたちの頭を悩ませているのは「朝ごはん」のようです。今回寄せられたのは、小学生のわが子にどのような朝ごはんを出せばいいかと悩むママからのものでした。
『小学生になる子どもの朝ごはん。みなさんはどのようなものを食べさせていますか。量はどれぐらいですか? しっかり食べていますか? うちの子は、朝はほとんど食べられないみたいで、何を用意してもひとくち食べる程度で困っています』
子どもの健康と成長を考えると、できればしっかりと食べてもらいたい朝ごはん。しかし「朝は食べられない」という子もいますし、「食べられるけどたくさんはムリ」という子もいるでしょう。逆に「朝からがっつり食べないともたない」子もいますよね。こうなってくると「朝ごはんってどうすればいいの!?」と悩むママのお気持ち、よ~くわかります。朝食に出すものを変えればいいのか、どのぐらい食べていれば問題ないのか、考えれば考えるほど悩みは深まっていきそうです。そこで今回は、悩めるママたちの問題を少しでも解決すべく、ママたちの小学生の朝ごはん事情について紹介します。
突撃、わが家の朝ごはん!
とにかく悩み多き子どもの朝ごはん。そこでまずは、ママたちの声を元にどのような朝ごはんを子どもに食べさせいているのかを見てみましょう。
とにかく少しでも食べさせたい
『小1のうちの子はあまり食べない。食パン1枚・バナナ半分・ウィンナーとかかな。シリアルの日もあり。食べさせようと頑張ると、栄養が偏ってしまう』
『うちの子も小学生の頃朝は食が細くて。バターロール1個・温かい牛乳・ゆで卵とバナナ半分くらいだったかな』
投稿者さんのお悩みに回答を寄せてくれたママたちの声を見ると、食べることは食べるけれど、朝からしっかりとした量は食べられないという声が目立ちました。もともと食が細い子もいるでしょうし、朝だけ食べられないという子もいるでしょう。こうなると、一概に何をどれぐらい食べていればいいという基準はなさそうですね。そして朝ごはんはあまり食べられない子をもつママたちは、食べてもらうことに尽力すると栄養バランスに難が出るとお嘆きでした。
朝からがっつり食べる子どもたち
『食パン2枚分のハムチーズサンドとコーンスープにヨーグルト。納豆巻きと蕎麦。炒飯と汁物。おにぎりとうどんとかかな。それぞれにトマトとかデザートを足す。朝からしっかりとした量を食べておかないと気持ち悪くなるみたい。なのに体型は痩せ型』
『パンにメインのおかず、サラダとスープ。食後はデザート。なんなら夕食よりしっかり食べている』
あまり多くはありませんが、朝からがっつり食べるタイプのお子さんの声もありました。こうしてママたちの声を見ていると、つくづく食事というものには個人差があるのだなと考えさせられますね。朝からがっつり・たっぷり食べるお子さんの場合、食事の準備やメニューを考えることも大変そうです。食べない子が食べてくれるように考えることも大変そうですが、食べてくれる子にも大変さがあるのでしょう。
「朝ごはんは大事!」とはいうけれど……
『朝食べられないのは夜ふかしているとか、夕食の時間が遅いとか、遅い時間におやつを食べているとか? 朝ごはんをしっかり食べずに登校して、授業に集中できているのか心配になる』
子どもの朝ごはんに対する重要性は、学校からお知らせがあったり食育として耳にしたりすることもあるでしょう。朝ごはんを食べることで、体や頭を目覚めさせたり体温を上げたりなどができるかもしれませんが、ムリなものはムリとママたちは悩んでいるようです。しかし、日常生活のなかで、朝ごはんを食べられなくなっている原因がないかを洗い出してみてもいいかもしれませんね。
『わが家は夜ごはんが19時、就寝は22時。夜ごはんの時間を早めると、今度は寝る前にお腹が空いたと言い出すのでこの時間に。朝は食べられる日でも食パン1枚がやっとかな。食べる時間や量を調整しても、もともと食が細いから朝は食べられないみたい。活動量が多いからか、給食は完食できているらしい』
ママたちの声で目立っていたのは「朝だけ少食(もしくは食べられない)」というタイプ。朝は起きてから朝食までの時間が短いので、体が目覚めておらず食べられないのでしょうか。「昼と夜は食べられるのになぜ!?」とお悩みのママは、そのようなこともあるかもしれないと割り切ってしまってもいいのかもしれません。考えても答えは見つからなさそうですし……。
『朝は時間がなくてあまり食べない。だから心配になる。もう少し時間に余裕があれば食べるのかな』
朝はどうしても時間が足りなくなりますよね。そうなると朝ごはんの時間を十分確保できない可能性も出てきます。下手をすると、他の食事の時間よりも格段に短くなるなんてこともありそうです。時間が足りない場合は、ひとくちで食べられるような、小さめのおにぎりやバナナなどをつまめるようにしておいてもよさそうです。
日中の様子と子どもが希望する朝ごはんを確認する
午前の活動や成長を考えると、できるかぎり朝ごはんはしっかり食べた方がいいのかもしれません。しかし、食べられないのに「朝ごはんは食べないとダメ!」と強要されると、子どもたちもツラいですよね。わがままで食べたくないと言っているのではなく、体質的・タイミング的に食べられないだけかもしれませんし。
『毎朝頑張って準備していたけど食べないから諦めた。学校では元気いっぱいらしいし、休みの日は平日より食べるから大丈夫かなって。子どもの担任も小さい頃はほとんど食べない子だったそうで、無理強いすると本人が苦痛かもしれないと話していた。それを聞いてから、何かひとくちでも食べればいいかと思い、無理強いしないように気をつけている』
朝ごはんを食べなくても大丈夫なのか、一度子どもに聞き取りしてみてはいかがでしょう。あわせて、担任などに給食までのわが子の様子を聞いてみてください。その上で問題がなさそうであれば、ムリに朝ごはんをしっかりと食べさせなくてもいいのかもしれません。また、お子さん自身にどのような朝食がいいかを聞き、それにあわせて用意してもいいでしょう。「ひとくちだけでも食べてくれればいいから」と言ってあげられたら、食べられなくて申し訳ないと思っている子も気が楽になりそうです。ムリせず、個々にあったやりかたを見つけてくださいね。