――インナーケアというと、これまでは疲れを回復する目的を含めてビタミンC人気が強かった印象があります。今後、注目の成分があれば教えてください。
NMNの注目が高まっています。ちょっと高価なので、すごく広まるかといわれれば難しい部分もあるかと思うのですが、エイジングケアとして注目されている成分です。中から摂るイメージも高まっているかと思います。
――「エンタメマスク」についての質問です。2023年はMEGUMIさんの美容本の影響でシートマスクをデイリーのケアに取り入れる人が増えたと思うのですが、今後はスペシャルケアとしてのマスク・パックが流行るということですか?
シートマスクがスペシャルケアからデイリー使いになってきたのが今年の傾向でした。そこから、「じゃあスペシャルケアには何を使う?」となった時に選ばれそうなのがエンタメ性のあるマスク・パックになるのではないかと思います。
シートマスクはスタンダードとして定着していくのではないでしょうか。
――メイクのトレンドについての質問です。これまでトレンドメイクは働く女性はなかなか取り入れにくいものも多かったようですが、「クワイエットラグジュアリーメイク」のポイントとなる上品さ、上質さ、温かみはビジネスシーンでのメイクにも活用できそうかと思います。簡単に要素を取り入れるなら、特にどこに注意したら良いでしょうか?
メイクの動きを見ていると、「マナーのためにメイクをするのか」「自分のためにメイクをするのか」というアンケートの結果に変化がありました。
コロナ禍はマナーより自分のためにメイクをするという回答の比率が高かったのですが、だんだんコロナ禍が明けてくるにつれてその数値が低くなってきて、自分だけのことを考えてメイクするというより、他者との調和や周囲からどう見られるかということを非常に意識し始めているというのが分かってきました。
他者視点を考えた時に誰からも愛されるような“多幸感”というところがすごく重要となってくるのではないかと思っております。それを演出してくれるような色味や温かみのような部分はうまく取り入れながら、周囲にも愛される自分でいられるメイクにチャレンジしてみてほしいです。
――最近は透明感が高まるようなモーヴ系のカラーコスメが人気でしたが、今後は暖色系コスメの人気が復活しそうということでしょうか?
小田切ヒロさんの「ストロベリーメイク」が話題になっているように、誰からも愛されるようなメイクの人気が高まるかと予想されています。そこで、カラーアイテムにもおいても“肌なじみの良さ”は重要になってくるかと思いますね。
トレンドを取り入れながら、2024年も美容を楽しんで
マスクを外す機会や出社日が増えたことなど、新型コロナウイルス流行の落ち着きが美容トレンドにも色濃く反映された一年でした。
来年はどんなスキンケア、メイクが流行るか楽しみになる結果でしたね! 2024年上半期のトレンド予測はぜひチェックして、最新の美容を早速楽しんでみてはいかがでしょうか。
@cosme ベストコスメアワード 2023
集計対象期間:2022年11月1日~2023年10月31日
集計対象口コミ:1,341,944件
集計対象アイテム数:53,600アイテム
※下半期新人賞は2023年5月1日~2023年10月31日に発売された商品が対象
※複数カテゴリにまたがり口コミ投稿された商品は商品性質を考慮して主たる1カテゴリに絞って集計
※@cosme SHOPPINGベストヒット賞は「@cosme SHOPPING」での販売実績をもとに順位を決定
※@cosmeSTOREベストヒット賞は「@cosme STORE」「@cosme TOKYO」「@cosme OSAKA」での販売実績をもとに順位を決定
化粧品に関するアンケート
調査地域:全国
調査方法:Web調査
調査時期:2023年11⽉20⽇(⽉)~22⽇(⽔)
調査対象者:@cosmeプロデュースメンバー ⼥性15-69歳(@cosmeの年代構成⽐に合わせ割付)
調査対象者数:8,539⼈
(取材・文:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2023年12月13日に公開されたものです