新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから8カ月以上が経ち、人の移動が目に見えて増えてきました。
人の移動が増えて事により、目に付くことが増えたのが「電車のポイントサービス」です。電車に乗るとポイントがたまるサービスはこれまでにもありましたが、ポイントがたまるサービスを開始したり、リニューアルしたりする鉄道会社が増えています。
チャージして使えるので実質割引に
2024年2月には近鉄の「近鉄ICOCAポイント還元サービス」が開始。利用登録すると、同一月内にICOCAで近鉄線を11回以上乗車すると利用総額の10%をポイントで獲得できます。
たまったポイントは定期券自動販売機でICOCAにチャージして利用できるため、割引に近いサービスです。
相鉄グループでは3月に「相鉄ポイント」を開始。「相鉄ポイント」は、相鉄グループの各商業施設で利用できる「ジョイナスポイント」とそうてつローゼンの「ウェルカムカードポイント」を統合したポイントプログラムとなり、グループ内の共通ポイントになります。
さらに「相鉄ポイントマイル」を開始し、事前に「相鉄Styleアプリ」にPASMOを登録後、相鉄線内を利用するとマイルがたまります。同一月内に、同一運賃区間を10回以上の利用で3%、20回以上の利用で5%、30回以上の利用で8%のマイルがたまります。
モバイルPASMOやApple PayのPASMOの場合は回数にかかわらず3%、小児の場合はなんと乗車運賃の50%還元です。相鉄線と相鉄バスを同日に同一カードで利用すると10マイル獲得可能。
「相鉄ポイントマイル」は相鉄Styleアプリで「相鉄ポイント」に100マイル=100ポイントとして交換でき、相鉄グループの商業施設で利用できます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
「リピート」でポイントも
京急は4月から「京急プレミアポイント」をリニューアル。スマートフォン向けのアプリの提供を開始し、新たに鉄道乗車ポイントサービスを導入します。
キャンペーンにエントリーして登録したPASMOで京急線に乗車すると、キャンペーンごとの条件を満たすことで京急プレミアポイントがたまります(おでかけポイント)。
また、6月から登録したPASMOで京急線に乗車するとポイントがたまり、同一月内に、同一運賃区間を複数回乗車すると、利用金額に応じて最大12%のポイントを獲得できるようになります(リピートポイント)。
モバイルPASMOやApple PayのPASMOの場合はさらに多くのポイントを獲得できます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
注意点は?
東京メトロの「メトポ」も4月にリニューアルします。メトポは、事前に登録したPASMOで東京メトロを利用するとポイントがたまるサービスです。
また、このメトポとは別に「メトロポイント」がありました。メトロポイントはクレジットカードのTo Me CARD会員のポイントプログラムです。メトロポイントPlusに登録したPASMOの利用などでポイントがたまります。
このメトポとメトロポイントを統合し、新「メトポ」が誕生。これまでTo Me CARD会員のみが交換できたANAのマイルやnanacoポイントへのポイント交換サービスも利用できるようになります。
乗車ポイントの注意点は事前登録が必要なことです。券売機で登録したり、オンラインで登録したり、どの交通系ICカードで乗車するかを登録しなければポイントはたまりません。
また、定期券区間はポイント対象外となります。会社に週2回しか行かなくなったので定期券を作ってない、営業で外回りが増えてきたと言うような場合は、登録しておきましょう。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。