「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が、麻布台ヒルズのガーデンプラザBのB1地下1階にオープン。広い館内では刻々と変化する50を超えるデジタルアートを体験。無限とも思える光と映像の世界が繰り広げられます。
|世界中で絶賛される驚きの映像美
「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」では、迷路のような館内を縦横無尽に飛び回るカラスをはじめ、フワフワと移ろっていく花々や蝶の群れなどの映像が部屋から部屋へと移動して、他の作品と影響し合うボーダレスな作品群。光と映像のスペクタクルな体験が待っています。
▲チームラボボーダレスのエントランス
入口の床の指定された場所からカメラやスマホの画面を見ると、壁や天井に書かれた歪んだ文字が、目の前に浮き出ます。この驚きが、チームラボのプロローグ。入口には無料のロッカーが用意されるので、不要なものは全て置いて、驚異の世界に向かいます。
▲《人々のための岩に憑依する滝》、《花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour》
入口から入るとすぐにある広い空間には、滝の水が流れたかと思うと、時には森が出現したり、花々が浮遊するなど、様々な映像が繰り広げられます。岩場のような高台に昇り、壁に映しだされた水に手を触れると、人の周りで水が分かれ、花びらが広がっていきました。
▲《マイクロコスモス – ぷるんぷるんの光》
どこまで続くのかも判らない空間では、レールの上を無数の球体「ぷるんぷるんの光」が走り続けています。球体はそれぞれ自立して動いていて、時には停まったり、また動き出したりと、なんとも不思議な世界が繰り広げられています。
▲花の廊下《花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour》
壁や床には季節の花々が咲き乱れ、ゆっくりと移り変わる煌びやかなスポット。花に触れると散ったり揺らいだりと、私たちのふるまいで映像が変化します。
▲突然現れる《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:境界を越えて飛ぶ》
作品を見ていたり廊下を歩いていると、どこからともなく現れて、矢のように飛びさるカラスたち。彼等には境界がなく、いつでもどこでも好きなところに現れます。
▲廊下をのし歩くカエルやオジサン、《Walk, Walk, Walk:探し、遠ざかり、また出会う》
廊下を歩いていると必ず出会うウサギやカエル、オジサンたちの行列。キャラクターの顔に触ると、ゆっくりとこちらを振り向きます。
▲スペクタクルな映像が流れる《The Way of the Sea: 虚空の宇宙》
作品の鑑賞ポイントは空間の入口付近中央。海の中を思わせる形が定まらない場所で、大小さまざまな魚の群れが現れては泳ぎ去る。思い切って中へ踏み込んでみると、壁と床の境界がなくなって、ゆらゆらと自分も浮遊しているような、不思議な感覚におちいります。
▲「ライトスカルプチャー – Flow 」シリーズ
長方形の空間に照射される光によって巨大な彫刻が生まれ、押し寄せ、広がり、人々を飲みこんでいきます。いくつもの光の作品が繰り広げられ、自分でも気づかないうちに見入っていました。
▲無数の球体によって構成された《Bubble Universe》
無数に浮かぶ球体の中には、実体のある光、シャボン玉のような大きくて強い光、ぷるんぷるんの光、周辺の環境によって生み出される光といった、4種類の異なる光が混じります。白やオレンジに光り輝き、人が近づくと一番近い球体が強く輝きはじめ、それが周囲に連鎖するなど、まるで生きているような世界です。