グレーやベージュのニュアンス色のスニーカーは、カジュアルが苦手な人でもはきやすいのがうれしい。週5でスニーカーをはくというスタイリストの高野麻子さんが、きれいめ派の30代にも文句なしに似合う「ニューバランス」の名品スニーカーをピックアップ! それぞれのモデルの魅力や使い分けを詳しく解説します!
お話を伺うのは…
手持ちのスニーカーは約100足以上という、自他共に認めるスニーカーラバーであるスタイリスト・高野さん。普段から絶賛愛用中という『ニューバランス』の、おすすめの3足について語っていただきました。
ニューバランスの数字とアルファベットって何のこと?
(左から)「M1906RRD」¥19800・「CM996NV2」¥16280・「W990GL6」¥36300/ニューバランスジャパンお客様相談室(ニューバランス)
「名品が多いと言われる『ニューバランス』ですが、アルファベットや数字のモデル名が多く、スニーカー初心者にはちょっぴり難易度高めですよね。
実はここで使われている数字は、スニーカーの種類を表しているんです。
例えば500番台は山道や砂利道など、オフロードでのランニングに向けて開発されたシリーズ、900番台は舗装された道でのランニングを想定した作りで、普段のファッションにも合わせやすいハイエンドなシリーズ、そして1000番台は各時代の最高峰のテクノロジーを惜しげもなく注ぎ込んだフラッグシップシリーズだそう。
今回選んだのは、オンオフ問わず使えてきれいめ派の女性でもチャレンジしやすいものばかり。どれも長く愛されている歴史のあるモデルなので、スニーカー選びに迷ったらここから選べば間違いないはず!」(高野さん、以下同)
1.甘めのスタイリングにも自然になじむ万能なニューバランス「990」
スタイリストが「990」の魅力を解説!
「W990GL6」¥36300/ニューバランスジャパンお客様相談室(ニューバランス)
「『1000点満点中990点』というキャッチコピーとともに1982年に登場した『990』は、その時代の最先端の技術を詰め込み、Made in USAにこだわった『ニューバランス』の中でも、クオリティの高さを誇るランニングシューズです。現在に至るまで、40年近くアップデートを重ねていて、数年おきに新作をリリース。パフォーマンスだけでなくデザインもどんどん進化を遂げていくのが『990』の大きな魅力でもあります。最新作は2022年に発売された『990 V6』。前作よりも厚めのソールが特徴的で、トレンドのボトムとバランスが取りやすいのがいい。今っぽいモダンなムードが増しているので、女性らしい着こなしにもしっくりなじみます」。
「990」の細部をクローズアップ
シュータンのロゴも、どこか都会的でスタイリッシュなイメージに。
スエード、メッシュ、シンセティックレザーの3つの素材から構成されている。
厚みをもたせたソールには反発弾性に優れた機能素材「フューエルセル」を採用。
2.メンズライクな着こなしが好きな人に似合う王道のニューバランス「996」
スタイリストが「996」の魅力を解説!
「CM996NV2」¥16280/ニューバランスジャパンお客様相談室(ニューバランス)
「先ほどの『990』シリーズの後に登場した『996』は、そのクラシックなルックスで老若男女から幅広く愛されているロングセラー。『ニューバランス』というと、まずこちらのモデルを思い浮かべる方も多いのでは? やや細身のフォルムと上品なカラーリングのバランスが見逃せないポイントです。実は同じ『996』でもいくつか種類があり、希少なモデルもあるのですが、バイラ読者におすすめなのが、アジア製で手に入れやすい価格帯の『CM996』。耐久性と軽量化を両立させたクッション性のあるソールで履き心地も抜群です。男性にも根強い人気があるモデルということもあり、カジュアルなボトムやメンズっぽいファッションに合わせやすいかと思います」。
ニューバランス「996」の細部をクローズアップ
シュータンには「996」の文字が大きめにプリント。
白で縁取られた“Nロゴ”が映える。
クッション性に優れた『C-CAP』搭載の2層構造ミッドソールと『PUインソール』で、快適な歩行を約束。