善玉菌を含む食品、善玉菌のエサになる食品を摂取する
腸内環境を整えるには、善玉菌を含む食品と、善玉菌のエサになる食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。
納豆やキムチ、みそには善玉菌が含まれています。これらを食物繊維が多く含まれる野菜やきのこ類、豆類などと一緒に食べると良いでしょう。(※8)
適度な運動やマッサージをする
運動には自律神経を整える効果があり、運動のあと副交感神経が優位になったときに腸の動きが活発になります。
また、腸の動きを良くするためには、おなかのマッサージも効果があるとされています。おへそを中心に「の」の字を書くように、時計回りに優しくマッサージをしましょう。(※9)
腸活を行う際の注意点
メリットの多い腸活ですが、正しい方法で行わないと、かえってからだの不調を招く可能性があります。
腸活を妨げる食事や生活
極端な食事制限を行ったり、栄養バランスの偏った食事を取ったりすると、腸内環境が乱れて便秘を引き起こす可能性があります。また、脂っこい食事は腸内フローラのバランスを変化させ、健康に悪影響を及ぼすと考えられています。
腸活のためにはバランスの良い食事を心がけ、脂質を控えるようにしましょう。(※10)
実はヨーグルトは人によっては腸活に不向き?
乳酸菌やビフィズス菌が含まれるヨーグルトも、腸活に効果的な人もいれば、逆効果になる人もいます。ヨーグルトに含まれる「カゼイン」という消化しにくいタンパク質が、腸粘膜を傷つけてしまうおそれがあるからです。(※7)
また、牛乳などを飲むとお腹がゆるくなってしまう乳糖不耐症の人にとっては、ヨーグルトは腸への負担が大きく、腸活にも向かない可能性があります。いずれも少量の摂取であれば問題ないですが、毎日口にするうちにからだに負担をかけている可能性があるので注意しましょう。
腸活には漢方薬も役立つ
腸活を効果的に行うためには、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。
漢方薬は体質改善や根本治療に優れているので、腸内環境を整える効果が期待できます。また、自然成分で作られているため、西洋薬よりも副作用が少ないとされています。
腸内環境のバランスを整えるためには、
腸の動きを正常化する
自律神経を整えて、ストレスによる腸内環境の悪化を防ぐ
などの働きがある生薬を含む漢方薬を選ぶといいでしょう。
腸活におすすめの漢方薬
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
からだの血流や水の代謝を良くして、便や汗などで不要物を体外へ排出するのを助けます。便秘改善の目的にも用いられます。
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
おなかを温めて腸の蠕動(ぜんどう)運動を整えることで、消化を助けます。下痢、軟便などにも用いられます。
漢方薬を服用するときは、自分のからだに合ったものを選択することが大切です。
からだに合っていない漢方薬を選んだり、間違った組み合わせで服用したりすると、効果が薄まったり副作用が生じたりする可能性が高まってしまいます。必ず漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談して、選ぶようにしましょう。
正しい腸活で健康的なからだを目指そう
正しい腸活を行うと腸内フローラのバランスが整い、健康や美容に多くのメリットをもたらします。
正しい腸活を行って、健康的で美しいからだを目指してみてはいかがでしょうか。