「冬の肌の乾燥が年々ひどくなる…」。その感覚、実は数字でも証明されている! 砂漠よりも低い、冬の都会の最小湿度。そんな乾いた“強乾燥”時代をサバイブする、超保湿術をレクチャー!
1.乾燥に立ち向かう5つのポイント
東京の冬は砂漠より乾いてる!
砂漠の平均最小湿度は20%。そして12〜2月の冬季の東京の最小湿度は、なんと15〜19%! 砂漠よりも低く、カラカラに乾燥している。
なぜ空気が乾燥していると肌も乾燥してしまうのだろうか? 「そもそも水分濃度は、高いほうから低いほうへと蒸散したり、流れていってしまいます。ですから肌より外気の水分濃度が低い場合、空気の乾燥に引っぱられ、肌の水分が奪われやすいのです」(髙瀬先生)
「お手入れ不足が続くと肌内部で微弱炎症が起こり、セラミドやNMFなど水分を保持する因子がつくられず角層細胞が未熟に。乾燥が常態化しやすくなります」(小田さん)。「20代と比較して皮脂量が減ってくる30代。クリームや乳液でのケアで皮脂膜の強化も必要です」(髙瀬先生)
「肌チェッカー等で測定する場合、普通肌の目安の水分量が30〜50%と言われています」(髙瀬先生)。「皮膚にはバリア機能があるため、そうやすやすと水分が逃げることはないのですが、お手入れ不足だとバリアが乱れて水分が蒸散しやすくなってしまいます」(小田さん)
「高濃度レチノールでのお手入れや、美容クリニックでの頻度の高いピーリングなど、過度なお手入れで肌が薄く、デリケートになっている人が増えています。それも乾燥肌の一因。30代を超えると、肌の回復は遅くなっていきます。頻度を減らしてみて」(小田さん)
「与えるケアは、皆さん頑張っているのですが、“洗うケア”は軽視されがち。洗顔時は皮脂膜や、潤いを守るNMFなど細胞間脂質が流出しやすいタイミング。乾燥を防ぐためには、いかに洗顔時に肌の潤いを守るかが大切です。30代こそ洗顔の見直しを」(髙瀬先生)
2.肌を潤す洗顔アイテム4選
“保湿なのに洗顔?”と思うかもしれないが、洗顔は、今や保湿ケアの一部! 潤いをもたらす洗顔アイテムをピックアップ。
「洗顔やクレンジングには、メイクや古い角質、汗を落とす、老廃物を洗い流すなど肌にとって重要な役割があります。以前は“洗いすぎ”という弊害と隣り合わせだったので、洗顔が怖いと思う人も大勢いました。でもここ2〜3年で洗顔料はとても進化しています。むしろ最新の洗顔やクレンジングを使うほうが、潤いの土台を整えてくれる。洗い流す“潤いパック”だと思ったほうがいい。こんないいアイテムたち、使わないのはもったいないくらいです!」(小田さん)
朝洗顔も視野に入れ好きなテクスチャーで選ぶ
泡タイプだけでなく、泡立たない洗顔料も急増中。「朝はぬるま湯洗顔という人も多いかもしれませんが、洗顔料を使ったほうがメイクのりもよくなります。自分が好きなテクスチャーで朝&夜の洗顔を」(小田さん)
泡立て不要のジェル洗顔でなめらか肌へ
毛穴汚れもオフ。トランシーノ 薬用クリアジェルウォッシュ(医薬部外品) 110g ¥1980(編集部調べ)/第一三共ヘルスケア
クレイ配合の泡洗顔で透明感アップ
濃密な泡立ちで、毛穴汚れや古い角質がすっきり。オルビス ショットプラス クリアブーストウォッシュ 100g ¥990/オルビス
贅沢な潤い成分を配合した高機能洗顔
洗顔時に保湿成分を放出。洗ったほうが角層の水分量がアップする泡洗顔。ヴィアルム ザ ウォッシュ 125g ¥11000/SUQQU
デリケートな肌も摩擦レスで洗い上げる
ダメージケア成分たっぷりのジェルがやわらかい泡に変化。シカプラスト ジェルクレンザー B5 200ml ¥3740/ラ ロッシュ ポゼ