京都の梅小路公園沿いに佇む「梅小路ポテル京都」。京都水族館や京都鉄道博物館が近くにあり、家族連れでの旅にもおすすめのホテルです。今回は、そんな梅小路ポテル京都に実際に宿泊してみた感想と共に、ホテルの魅力をお届けします。
出逢いが行きかう港のようなホテル
2020年10月に、京都の梅小路公園沿いに誕生した「梅小路ポテル京都」。観光だけでなく、宿泊まで充実した旅を叶えてくれるホテルです。
「ホテル」ではなく、物資や文化の出入り口を語源とする“Port”と“Hotel”を組み合わせた造語「ポテル」とし、港のように、価値ある出逢いが行きかう場所を目指していることも特長。そんな梅小路ポテル京都に実際に泊まってみた感想も交えながら、その魅力をたっぷりとご紹介します。
伝統工芸に囲まれて過ごせる「aeru room」
梅小路ポテル京都には、株式会社和える(aeru)がプロデュースした4つの「aeru room(あえるルーム)」があります。aeru roomとは、京都にちなんだ伝統工芸をテーマに職人と共に作り上げた“まだ見ぬ京都を知る”体験ができるお部屋。ホテル内に居ながら、京都の魅力をたっぷりと味わうことができます。
今回はその中でも「丹後ちりめんのお部屋 -SILK-」に宿泊しました。
うっとりするほど鮮やかな“丹後ブルー”に囲まれた、爽やかでリラックス感のあるお部屋です。
京都の最北部に位置する丹後地域では、良質な水や適度な湿度といった風土に恵まれているため、綿織物が発展。このお部屋では、そんな丹後で作られたちりめんの魅力を存分に楽しむことができます。
丹後ブルーのパネル
ベッド上部の壁には、丹後の海と空をイメージして染め上げられた、鮮やかな“丹後ブルー”のパネルが飾られています。引染(ひきぞめ)の職人によって刷毛で塗り重ねられたブルーは、吸い込まれるような美しさでした。
引染で使用する“刷毛”
そんな引染に使われている刷毛まで、おしゃれなインテリアとしてディスプレイされています。引染において刷毛は職人の手そのもの。美しい作品を作るためのツールをまじまじと見ることで、一つのアートができるまでの努力や工夫に想いを馳せることができました。
さまざまなブルーが重なるパネル同様、刷毛一つ一つにもそれぞれ異なる表情のブルーが表れています。
シルクニットのクッション
お部屋の窓際にあるソファに置かれたクッションは「海=ブルー」に捉われることなく、時間や季節によって異なる姿を見せる丹後の海をイメージしたグラデーションで彩られています。上質でしっとりとした生地感のシルクが、非日常感をさらに盛り上げます。
それぞれの作品についての説明も
お部屋を彩る伝統工芸についての説明や、それぞれの作品についての解説が書かれたブックが置かれていました。読むことで理解が深まり、お部屋での時間をより楽しむことができます。
牛乳石鹼コラボのアメニティ
お部屋には、牛乳石鹼と梅小路ポテル京都がコラボしたアメニティが用意されています。特別なデザインの赤箱は、使うのがもったいない…と思ってしまいますが、持ち運びに便利なサイズになっているため、敷地内にある銭湯「ぽて湯」で使うのにぴったり。