整理収納アドバイザーの徳田かなです。年末が近づくと、「片づけなきゃ」「掃除もしなきゃ」と焦りが募るもの。でも、実は“今の時期”こそ落ち着いて準備できるチャンスです。 今回は、年末に慌てないために「今やっておくとラクになる3つのこと」をご紹介します。
①スケジュールの見直しで“余白”をつくる
年末に焦る最大の理由は、予定が詰まりすぎているから。
仕事・学校行事・忘年会・大掃除など、12月はとにかく予定が重なりがちです。今のうちにカレンダーを開いて、家族や自分の予定を“見える化”してみましょう。
さらに、年末までにやりたいことを紙に書き出すのもおすすめです。頭の中だけで考えていると行動に移しづらいので、書くことで現実的に整理できます。
書き出すときは、できるだけ細かく具体的に。例えば、「キッチンの片づけ」と書くのではなく、以下のように書くのがおすすめです。
・食器棚
・パントリー
・冷蔵庫
気になっている場所を分けて書いておきましょう。
計画が大きすぎると「時間がないから…」と諦めてしまうことも。具体的にしておくことで、スケジュールにも組み込みやすくなり、時間配分も立てやすくなります。
そして、「無理に入れない」「早めに済ませる」「人に頼む」など、余白を意識して調整しておくのがコツ。スケジュールに余裕があるだけで、心の余裕も生まれます。
②“モノの出口”を決めておく
年末の片づけで多いのが、「捨てたいけど処分先が決まっていない」問題。
リサイクルショップや粗大ごみの回収は、12月に入ると混み合います。今のうちに、以下を確認しておきましょう。
・不用品を寄付できる場所
・リサイクルの申し込み方法
・粗大ごみの回収日
また、捨てる選択だけではなく、手放す先を決めておくと、迷いのない片づけができます。
メルカリなどのフリマアプリを使う場合は、期間を「1ヶ月だけ」と決めるのがポイント。長く家に置いたままになると片づけが進まないので、モノにも気持ちにも“出口”ができ、片づけの流れが止まりません。
③書類・データを“軽くしておく”
年末は、年賀状・保険・医療費など、書類が一気に増える時期です。その前に、今年の書類を見直しておきましょう。
特に、領収書・保証書・学校プリントは、時期が過ぎると不要なものが多いです。1枚ずつ手に取りながら、必要なものと不要なものを丁寧に仕分けていくことが大切です。
同時に、スマホやパソコンのデータも見直してみてください。写真やダウンロードフォルダの不要データを整理するだけで、クラウドの容量を減らすことにもつながります。
書類やデータ整理は一気にやろうと思うと負担になってしまいます。毎日10分だけ、という時間をあらかじめ決めて取り組むのがおすすめです。
「気合いで一気に!」ではなく、焦らず、少しずつ整える
年末の片づけは、「気合いで一気に!」よりも段取りと準備がポイントです。慌ただしくなる年末を穏やかに迎えるためにも、今のうちから少しずつ手をつけておくことで、心にも余白が生まれます。
今回ご紹介したのは、どれも忙しい日々の中でも無理なくできる3つの工夫です。
・スケジュールの見直しで“余白”をつくる
・“モノの出口”を決めておく
・書類、データを“軽くしておく”
どれか1つでも、意識するだけで流れが変わってきます。
いきなり完璧を目指さなくても大丈夫。焦らず、できるところから整えていきましょう。