こんにちは、大和田幸恵です。
今年もあと少しですね。
「ずっと冷えてるのに、なかなか温まらない。」
カイロを貼っても靴下を重ねても、なんだか体のスイッチが入らない——。そんな悩みを抱えたまま耳鼻咽喉科を受診したある日、思いがけない言葉をかけられました。
「まず、好きなハーブの香りを嗅いでみてください。」
…え、耳鼻科で? 香り?
その瞬間、私のなかで“温活=体を温めるだけ”という常識がゆっくり崩れていきました。
香りで体が温まりやすくなる理由を知って驚いた
ハーブの香り成分は、吸い込むと鼻の奥にある「嗅上皮」に触れ、そこから脳へダイレクトに届くといわれています。
香りの情報が伝わる先は、自律神経をつかさどる大脳辺縁系。
つまり、香りは 呼吸・血流・心拍 にまで影響し、体が“温まりやすいモード”に切り替わりやすいのです。
「冷えは、温める前に“ととのえる”ことが大切なんですよ。」
そう言われたとき、「あ、私の温活は順番を間違えていたのかもしれない」と気づきました。
秒でできる“香り温活”は、忙しい日でも続けられる
診察室で教わった方法は、驚くほどシンプルでした。
① コットンにアロマオイルを1滴
② ゆっくり深呼吸する
③ 香りが鼻から脳へ届くのを感じる
たったこれだけ。
それなのに、一呼吸で肩の力がふっと抜ける感覚がありました。
呼吸が深くなるだけで、巡りがゆるやかに動き出すのを感じたのです。
「冷えは血流。血流は呼吸で変わる。」
言葉よりも体感のほうが、何倍も説得力があります。
温まりたい日に選ぶべきハーブは“3つだけ”
香り温活に相性が良いハーブは、この3つ。
ジンジャー:体の芯からポカポカに
シナモン:巡りが悪い日に
ラベンダー:緊張が強くほどけない夜に
これを時間帯で使い分けるだけで、1日のリズムが驚くほど整います。
朝:ローズマリーでスイッチオン
昼:ジンジャーブレンドで巡りを補う
夜:ラベンダーで深呼吸
温活は「頑張る」より「整える」が正解だった
香りの温活を始めて実感したのは、
体を温める前に、“まず呼吸と気持ちを整えること”が冷え対策のスタート地点 だということ。
「冷えは、香りで整える時代。」
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、私はその変化を確かに感じています。
ミルクティーの蒸気の中で深呼吸するときの、あの“ふわっとゆるむ瞬間”。
それを毎日のどこかにつくってあげるだけで、体は想像以上にやさしく応えてくれます。
耳鼻咽喉科でのひと言からはじまった私の温活。
今日もコットンにほんの一滴、好きなハーブを落として深く吸いこむ。
——それだけで、冷えに負けない自分に少しずつ近づけている気がしています。