付き合っている相手と別れることになったとき、なかなかすんなりとはいきません。感情が交錯し、いろいろ面倒なことも起こりがち。借りていたものを返す……なんていう儀式もあります。今回は、“別れたあと返されて困ったモノ”について男性たちに聞いてみました。ムカついたら送りつけてもいいかも?
文・塚田牧夫
2人の写真
「僕は写真を撮るのが趣味で、よくカメラを持ち歩いています。彼女と出かけたときなんかは、二人でもよく撮っていました。しかし、僕に新しく好きな人ができてしまい、別れることに……。
しばらくして、彼女から荷物が届きました。ダンボールを開けてみると、写真がいっぱい。二人で撮ったものでした。取り出して何枚か見ているうちに、切なくなってしまい、そのまま閉じました」アキオ（仮名）／32歳
写真を見ると、当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。すると、彼女をフッて、傷付けてしまったことに対しての罪悪感が込み上げてきます。
ベッド
「元カノとは同棲をしていました。窮屈に感じるようになり、別れることに。俺が部屋を出て、小さなアパートを借りました。
一週間ぐらいしたとき、彼女から“ベッドを返す”という連絡が来ました。すぐに、使っていたベッドが届きました。確かに俺が買ったものだけど……。狭い部屋は、ほぼベッドで占領されています」ノリ（仮名）／30歳
とりあえず、大きなものは返されても困る。捨てるにしても、粗大ゴミはすぐには取りに来てくれないので、迷惑でしかありません。
お金
「俺の浮気がキッカケで、彼女と別れることになりました。一週間ぐらいして、“返したいものがある”という連絡が来ました。
カフェで待っていると彼女が来て、封筒を渡してきたんです。中身はお金。十万円入ってました。“今までご馳走してもらったぶん”と言ってすぐに出て行ってしまい、受け取るしかなかった。
浮気したうえに、お金までもらってしまい……やるせなかった」カイト（仮名）／28歳
自分に非がある別れの場合、むしろ自分がお金を払いたいぐらいの気持ちになります。逆に受け取るようなことになると、余計に罪の意識にさいなまれます。
ペット
「彼女と付き合っていたとき、友だちからハムスターを譲り受けたんです。彼女はそれを見て、“可愛い！”と言うので、彼女の家で飼うことにしました。
でも、一年もしないうちに別れることになったんですね。それであるとき、外出から戻ると、部屋のドアの前に何かカゴのようなものが置いてある。嫌な予感……。思った通り、ハムスターでした。あんなに可愛がってたのに……」コウヤ（仮名）／28歳
生きものの返却は精神的にキツいですね。罪悪感を植え付けるにはもってこいですが、命を粗末に扱うべきではありません。冷静な感覚を失っている状態かもしれないので、いったん思い止まるべきかと。
“男が別れたあと返されて困ったモノ”をご紹介しました。
理不尽な理由で別れを突き付けられたとき、仕返ししたい……と思う場合もあるかもしれません。こういったものを送り返すと効果はありますが、自分の価値を落とすことにもなるので、よく考えてから行動しましょう。
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