仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
ヨダエリ(トレンドコラムニスト)
今回は「後輩のミスが減らない」という女性のお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
後輩のミスが減らない
ミスの多い後輩がいます。何度指摘しても、いつも同じことをまちがえてしまいます。とはいえ、叱りすぎて後輩のモチベーションが下がらないかも心配です。どうやって指導すればいいのでしょうか?
後輩の指導で起こりがちなジレンマ
叱るのってエネルギーいりますよね。あまり厳しいことは言いたくない、でもミスが直らないのを見過ごすわけにもいかない……(グググググ)。ジレンマに陥る気持ち、すごくわかります。
とはいえ、後輩のミスや問題点を指摘するのは先輩の大事な役目。後輩のミスや落ち度を放置する無責任な人もいる中、ちゃんと叱って後輩を成長させようとするあなたは正しい&立派です! まずはそこに自信を持って。
その上で、なぜ後輩が同じミスをするのか原因を考えながら、対策を講じていきましょう。
「ミスが多い後輩」の特徴と育て方
まずは基本から。後輩は、あなたが注意するとき、メモを取っていますか? 取っていないなら、「言われたことは必ずメモを取って、作業するときにはそのメモを必ず横に置いて」と伝えましょう。
記憶力がいいからメモを取らないのかと思いきや、まったく覚えられないのにメモを取らない人、けっこういるものです。ちなみに私は自分の記憶力をまったく信用していないので、なんでもかんでもメモします(笑)。
次に。あなたが注意するとき、後輩はどんな様子ですか? もし怯えていたり拗ねていたりするなら、後輩はあなたがなぜ叱るのかを理解していません。「ここは、すごくいいよね」と後輩のいいところも伝えた上で、「でも、ここをちゃんとできるようになったらもっといいよね」と伝えましょう。
それでも響いていない様子なら、「あなたを見込んでるから言うんだよ」と明るくダメ押し! 実際、さじを投げた相手のことはいちいち叱らないですよね。
さらに、後輩が今どれくらいの仕事を抱えているかを確認しましょう。仕事の難易度や分量が本人のキャパを越えているために、ミスを減らせなくなっている可能性もあるからです。
「こんなの絶対無理……」と思っても、それを言えずに抱え込んでしまう後輩もいます。あなたから見て、これは多いな、荷が重そうだな、と感じた場合は、その仕事を割り振った人にも伝えた上で受け持つ領域を調整してあげましょう。
最後に、ものすごく大事なこと。それは、叱るとき以外も後輩に話しかけることです。「そのペンかわいい」「○○さん(くん)、課長の出張みやげ食べた?」など、仕事以外のたわいもない話題を。後輩は「私(僕)のこと嫌いなわけじゃないのか……」と安心し、あなたに叱られた件も「ちゃんとやろう」と前向きに取り組むようになるはずですよ!
POINT.
・注意をするときは「必ずメモを取って」と指示しよう
・長所を褒めた上で、見込んでいるから叱るのだと伝えよう
・後輩の抱えている業務を確認し、キャパを越えていたら調整しよう
・叱るとき以外も話しかけるのを忘れずに!
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)