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「察する男」が少ない理由

恋愛・結婚

けっこう昔になりますが、『話を聞かない男、地図が読めない女』という本が話題になったことがあります。いわゆる、“脳科学ブーム”の火付け役です。この本では、男女でお互いの言動が理解できないのは、男性は男性脳、女性は女性脳という脳の仕組みが違うということが指摘されました。

今回のテーマでもある「男女のすれちがいはなぜ起こる」というのを説明するのにも、とてもわかりやすく、当時は大きな話題となりました。しかし、さまざまな学術研究によって、残念ながら男女で明確に脳の仕組みがちがうとはいえないと、現在では否定されています。

とはいえ、現実的に男女のすれちがいは起こっているわけです。ということは、男女でなんらかのちがいがあることは、否定できません。

男性が、言葉で説明しないとわからない理由

では、一体何が男女の間で“すれちがいを起こさせている”のでしょうか。それは、ひとえに子どものころのしつけ、というか“育てられ方”かもしれません。

私たちは子どものころ、一般的には男子は男らしく、女子は女らしく育てられてきました。いわゆる、ジェンダーというものです。このジェンダーが、男女のすれちがいを生み出しています。

女の子は気がつく子でないと

「お母さんが食事の片づけをしていたら、何も言われなくても自分から気づいて食器を台所に持っていかないと行けないよ」なんて、母親から言われた経験はありませんか。

この、「何も言われなくても自分から気づいて」というのが、“察する”ということです。

女性は、小さなころから察することを求められ、察することができるようにトレーニング(しつけ・教育)されています。自分が察することができるため、周囲も同じように察することができると考えます。

ですが男性は女性ほど「言われなくても自分から気づいて」ということは求められず、どちらかといえば「お兄ちゃん、食器並べておいて」とか「お兄ちゃん、洗濯物入れておいて」と、指示に従うようにトレーニングされています。つまり、具体的に「何をして」と指示されることで理解し、行動できるのが男性なんです。

マンガにもちがいが

マンガには、男子向けの少年マンガと、女子向けの少女マンガがあります。例えば、代表的な作品で『ドラゴンボール』と『セーラームーン』を取り上げてみましょう。それぞれの作品の説明はしなくても、みなさんだいたいは知っていますよね。

『ドラゴンボール』は、主人公の孫悟空がいろいろな修行を積んで強くなり、ライバルたちを倒していくというのが基本的な流れです。もしライバルに負けたら、さらに修行をして強くなり、再挑戦します。何が言いたいかというと、少年マンガは、ひとつひとつに理由があり、ディテールが細かく説明されます。

それに対して『セーラームーン』。主人公の月野うさぎは言葉をしゃべる黒猫に偶然会い、愛と正義のセーラー服美少女戦士になって、妖魔と戦います。これ、男子的には「なんで猫がしゃべるの?」「なんで猫と会っただけで、戦わないといけないの?」と謎だらけです。というか、むしろ“つっこみどころ”かもしれません。

つまり、男子にはなぜ戦わないといけなくなったのかの“説明”が必要なんです。ですが、女子はそんなこと気になりませんよね。少女マンガはニュアンスが大事で、読者の女子たちは“なんとなく物語の進行を察して”読み進めていくわけです。このように、少年マンガと少女マンガのちがいも、男女のすれちがいを産む原因のひとつになっています。

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