東京・中目黒に店舗を構えるKINTO STORE Tokyoにて、KINTOのコーヒーアイテムを使ったワークショップが開催されました。講師にSingle O Japanの山本氏を迎え、コーヒーのプロならではのハンドドリップのコツを紹介。今回のワークショップの様子をレポートします
macaroni編集部レポート
KINTOのコーヒーアイテムでハンドドリップ体験
2019年3月、中目黒にオープンしたばかりのKINTO直営店「KINTO STORE Tokyo(キントーストアトウキョウ)」。今回で3回目となるコーヒーワークショップが5月10日(金)に開催されました。
KINTOはティーウェアやコーヒーウェアなどの製品を取り揃えるテーブルウェアブランド。ワークショップの内容はKINTOのコーヒーアイテムを使ってハンドドリップを体験するというもの。
今回はSingle O Japan代表の山本さんに、自宅でおいしいコーヒーの時間を愉しむヒントとなるようなハンドドリップコーヒーをレクチャーしていただきました。
講師はSingle O Japan代表の山本さん
山本さんが代表を務める「Single O Japan」は墨田区にあるロースタリー。シドニーに本店を構える「Single O」は、サードウェーブコーヒーのパイオニア的存在として人気を誇ります。Single O Japanではコーヒーの卸売をメインに、土日月には試飲してコーヒー豆を購入できるTasting Barとして営業。有料で1杯1杯抽出もしていて、コーヒーがローストされる芳しい香りと一緒に特別な1杯を堪能できます。
Single Oのハウスブレンドと言われる「RESER-VOIR(レザボア)」は、収穫時期にあわせてアフリカや中南米などを中心にセレクトしたベストな状態のコーヒーをブレンドしています。
まず普段飲んでいるコーヒー豆がどのように栽培されているのか、山本さんが実際にコスタリカのコーヒー農園を訪れた際の写真と共に紹介してくれました。赤く熟したコーヒー豆がカゴいっぱいに入っている写真を見せ「30分で採取したこれらのコーヒー豆、全部で幾らになると思いますか?」と山本さん。
せめて3000円くらいするんじゃ?と予想してみると、なんとおよそ60円と大外れ……!コーヒー栽培の難しさと現実を知ることで、よりコーヒーを大事に飲もうと思わせられました。
山本さんによるハンドドリップのコツを披露!
コーヒー豆の生い立ちについて学んだあとは、待ちに待ったハンドドリップ講座!今回の参加者は、普段からハンドドリップでコーヒーを飲む方はもちろん、将来コーヒーショップを開きたいなんて方も。プロの一挙手一投足を見逃さないようにと、みなさんスマホで動画を撮影しながら熱視線を送っていました。
スプーンでかき混ぜるコツに驚き...!
筆者自身もたまにハンドドリップでコーヒーを淹れるのですが、とくに目からウロコだったのが1回目のお湯の投入のあとにスプーンで豆をかき混ぜるというコツ。こうすることで豆全体にお湯が行き渡り、バランスよく抽出できるそうです。ただ深煎りの豆の場合はかき混ぜると苦みやえぐみが出てしまうので、使用するコーヒー豆によっては攪拌しないほうがいいとも言っていました。
1回目のお湯(50g)の投入後30秒に達したら75gを投入し、60秒に達したら最後の75gを投入します。お湯の投入量は全部で200gです。
山本さんが淹れたコーヒーを試飲すると、華やかなフルーティさを感じられマイルドな酸味の中に甘さも感じられる味わい。この味を参考にしながら参加者たちもハンドドリップしていきます!さて、プロが教えるハンドドリップ方でプロのコーヒーを淹れることができるのでしょうか……?
さっそく実践!果たして出来ばえは…
今回、用意されていたのはKINTOの「SLOW COFFEE STYLE SPECIALTY 04 ブリューワースタンドセット」。こちらはドリップスタンドとブリューワー、サーバーがセットになったもの。ケトルはKINTOの「プアオーバーケトル 900ml」。
これらを使ってハンドドリップコーヒーを淹れます。
ハンドドリップが上手にできると残ったコーヒー豆が丘のようになるそうなのですが、筆者の場合普段の方法との違いに戸惑ったのか、残ったコーヒー豆は丘状態にならず凸凹に……!
少しショックを受けながらも、山本さんに試飲してもらうと「問題ないですね!おいしいです」とお墨付きをいただきました!参加者それぞれのコーヒーを飲みあってみたのですが、同じ豆を使っているのに人によって味の出方が微妙に異なる気がしました。
豆の量や湯の量、注ぎ方、注ぐ時間などでコーヒーの抽出具合は変わり、「そこが面白いんですよね」と笑う山本さん。ほかの参加者たちもハンドドリップの奥深さを体感し、その魅力に惹きこまれている様子でした。