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自宅にお客を招くときのお茶の出し方・マナーの超基本/日本茶の基本 vol.10

ライフスタイル

こんにちは! 日本茶インストラクターの伊藤尚哉です。飲むとほっこり、穏やかな気持ちになれる日本茶の魅力をご紹介するこの連載。10回目のテーマは「自宅に来客を招くときのお茶の出し方・マナー」です。

日本茶の魅力をご紹介するこの連載

ビジネスマナーのような固いものではなく、自宅に親戚や目上の方などを招く際に「気が利くな」と思われ、ゆっくり寛いでもらえるような、“まずはこれだけ押さえておけば大丈夫”というマナーをご紹介します。

茶碗と茶托は別々に運ぶ

お茶の入った茶碗と茶托(茶碗の下に敷く受け皿)は別々にお盆に乗せて、お客様の元へ持っていきます。その際、あらかじめ湯のみを温めておくと、お茶が冷めづらくなります。

お盆の空いたスペースには、布巾を置いておきましょう。お菓子は銘々の皿に乗せて準備しておきます。

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客間に運んだお盆を下座側に置きます。そしてお盆の上で茶碗を茶托に乗せ、両手で運びます。その際、茶碗を茶托に乗せる前に、茶碗の底を布巾でそっと吹いてから置きましょう。そうすることで、茶碗と茶托がくっついてしまうのを防げます。

茶托に木目が付いている場合は、お客様に対して木目が“横向き”になるように置きます。また絵柄の付いているデザインの茶碗は、絵柄をお客様の方に向けます。

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お菓子も同様に両手で運び、目上の方から先に1人ずつ出していきます。

お茶とお菓子、どちらを先に出す?

お茶とお菓子の位置は、お客様から見て「お茶が右、お菓子が左」になるように置きます。提供する際に先に出したものの上を別のものが通過する「袖越し」にならないように、お客様の左側から出す場合は、お茶から。右側から出す場合お菓子から出します。

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つまり、お茶とお菓子のどちらを先に出すかは、お客様に対して、左右どちら側から出すかによって決まります。

細かなマナーは他にもありますが、まずはこれだけ押さえておけば大丈夫です。

「おもてなし」の気持ちを忘れない

大切なのは、ゆったりと寛げる時間を過ごして欲しいという、おもてなしの気持ち。逆にお茶を出される立場になってみると、お茶を出してくれる人の気持ちは、意外としっかりと伝わってくるものです。

落ち着いた所作でお客様をおもてなしするために、来客の予定がある場合は事前に茶器などを準備して動作を確認しておくとよいでしょう。

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