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虫歯菌の感染ピークは◯歳。「無理やり磨く」ママも過半数!

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子どもの歯磨きに苦労しているママは少なくないかもしれません。テレビでおなじみの歯磨きソングを歌ってみたり、歯磨き絵本を読み聞かせしてみたり。子どもが慣れるまでは、あの手この手の工夫が必要ですよね。

先日発表されたのが、子どものオーラルケアに関するアンケート結果です。たとえば子どもが歯磨きを嫌がったときの対処法、多くのママたちがやっているのはどんなことだと思いますか?

毎日の歯磨きだけでは不安?フッ素を塗布しているママが半数以上

調査を発表したのは「雪印ビーンスターク株式会社」。2〜3歳の子どもを持つママ600名を対象にしたものです。
虫歯予防に熱心なママも少なくないであろう今どきの家庭。歯磨きはもちろんですがそれ以外にもなにかしていることはあるのでしょうか?

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「歯磨き以外は実施なし」と回答したのは26.2%と、約4人にひとり。毎日の歯磨きをしっかりできている自信があるのかもしれません。一方で「本当に、こんなのでいいの?」と、自分の仕上げ磨きに自信がないママは少なくないのでは? 第1位となった「歯科医でのフッ素」をあげた人は、56.8%と半数以上になりました。子どもに使用するにはハードルが高そうな「デンタルフロス」も約2割います。

1日に行う子どもの歯磨き回数で、もっとも多かったのは「1日2回(42.7%)」、次いで「1日1回(41.8%)」と1〜2回が多くを占めました。3回以上している人は15.2%。朝・昼・おやつ・夜と毎食後に磨くのが理想的かもしれませんが、実際にはなかなか難しいよう。ママがすべての手を止めて「やるよ!」と呼びかけ、子どもがゴロンと仰向けになり……というステップは、意外に面倒なもの。片手間ではできないだけに「1回で精いっぱい!」というママもいそうです。

中には歯磨きを嫌がる子どももいます。アンケートでは、嫌がったときの対処法も聞いています。

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第1位は、なんと半数以上が「無理やり磨く(50.5%)」! たとえ嫌がられたとしても、それでもどうしても歯磨きをしたいママの気持ちが現れています。

オーラルケアはひとつじゃない。歯磨きが難しいときは代用品でも

ところでママたちが必死にがんばっている、虫歯予防。「◯歳までに虫歯菌に感染しないことが大事!」という話を耳にすることはありませんか? さて実際のところ、何歳までのケアが大切なのでしょう?

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グラフは「自分はこう思う」という年齢です。「5歳ごろまで」が37.2%で最多でしたが、果たして正解は?
虫歯菌は生後1歳7ヶ月ごろから2歳7ヶ月ごろの時期に大人から感染して、口の中にすみつくといわれているそうです。ママパパに虫歯があると同じスプーンを使ったとき、また息を「ふーふー」して熱い食べ物を冷ますときに唾液を介して感染する確率が、とても高くなるのだとか。子どもの口内環境が整うのが、2歳7ヶ月ごろ。それ以降は感染する可能性がぐっと低下するそうなので、3歳までのケアが大切だそう。

虫歯や歯周病の原因となっているのが、口の中にすむミュータンス菌。ミュータンス菌は口の中に入ってきた砂糖を栄養源にして、ネバネバとした「グルカン」を作って歯に付着します。そして「歯垢」と呼ばれるプラークを形成し、その中で増殖しながら酸を作り、歯を溶かしはじめます。想像するだけで、歯がムズムズしてくる気がしますね。

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大切なのは、毎日の歯磨き。わかってはいても、子どもが歯磨きを嫌がって十分磨くことができなかったり、外出先だと難しいこともあります。そうしたときは歯ブラシにこだわらず、タブレットや歯みがきシートなど手軽にケアできる商品で代用するのもよさそうです。最近では子ども用の口腔スプレーも販売されています。
よく知られるフッ素以外にもキシリトールや緑茶ポリフェノール、L8020乳酸菌などオーラルケアに効果があるとされる成分もあります。外出先では緑茶で「くちゅくちゅ」うがいをさせるなど、手軽にできる方法を探すこともおすすめですよ。

「お子さまのオーラルケアについての実態調査」調査概要
期間:2019年3月26日~3月28日
方法:インターネットリサーチ
対象: 2~3歳の子どもを持つ女性(20歳~44歳)計600人

文・鈴木麻子 編集・しのむ

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