夏もいよいよ本番にさしかかり、冷たいあんこ菓子が食べたくなる季節です。そこで今回ご紹介するのは、京都長岡京の和菓子店「京みずは」の竹筒水ようかん「清竹(きよたけ)」です。
夏もいよいよ本番にさしかかり、冷たいあんこ菓子が食べたくなる季節です。そこで今回ご紹介するのは、京都長岡京の和菓子店「京みずは」の竹筒水ようかん「清竹(きよたけ)」です。
京都長岡の自然の竹を使い、職人が一本ずつ手作りする水ようかん
京みずはの「清竹」の魅力はなんと言っても、本物の竹を使っているところです。お店から歩いて10分ほどのところに、京都でも有名な孟宗竹林群が広がっています。この竹を使った竹筒を一本ずつ手洗いし、乾かして、あつあつの羊羹を流し込みます。
ようかんには余計な添加物は一切使われていません。こしあんと水飴、寒天、葛粉のみで固められ、自然放熱により、一本いっぽん職人の手作りで丁寧に作られています。
寒天の効かせ具合が絶妙に生きる“ ほどける”食感
水ようかんのおいしさは食感で決まります。その命といってもよい「寒天」。こしあんに入れ、冷し固める時の“寒天の効かせ具合”は、まさに職人技です。
西山の良水をつかった、淡味、淡彩なその仕上がりは、ひと口食べた瞬間、とてもさわやかに清涼感が広がります。こしあんのさらさらした舌触りが残りつつ、とても滑らかで、寒天のわずかにぷりっとした食感のあと、口の中でほどけるように優しく溶けていきます。
小豆と青竹の風味に相まって、瑞々しさが最後まで心地よく続きます。するするといくつでも食べられるほど、サッパリした味わいがやみつきになります。
食べ方やパッケージにも工夫を凝らした風情ある逸品
竹筒には本物の笹の葉が巻いてあり、それを剥がすと、筒に入った水ようかんを覗くことができます。筒の底面は竹の節の部分を削って薄くした状態になっており、添え付きのピンで穴を開け、底から「ふぅ~」っと息を吹き込むと、水ようかんがつるんっと顔を出します。なんとも愛らしく、涼しげな水ようかんは、食べる人の笑みを誘います。
清竹6本入りのパッケージには、上品な雰囲気の簾(すだれ)の箱が使われています。ギフトとして贈る際には、和の涼しげな装いの掛け紙をつけることができます。
竹は古来より、勢いよく真っすぐ天に伸びる姿から、生命の象徴、縁起物として日本人に愛されてきました。そんな竹を使った「清竹」は、特にこれからの季節、お中元にもぴったりのあんこ菓子です。