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千葉雄大「この絵は危ない…」ミュシャの意外な“問題作”を発見?

エンタメ

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術』がはじまりました。この展覧会で音声ガイドナビゲーターを務めているのは、ドラマや映画で活躍中の俳優、千葉雄大さん。今回、作品の楽しみ方や音声ガイド収録の感想について、直接お話を聞いてきました!

千葉雄大さんがガイド!

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【女子的アートナビ】vol. 153

『みんなのミュシャ』では、世紀末のパリで活躍した芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)のグラフィック・アーティストとしての仕事にフォーカス。

アール・ヌーヴォーを代表する作家が、どのように独創的なスタイルを築いていったのか、また、後世のグラフィック・アートにどのような影響を与えたのかについて、ミュシャ自身の作品と、20世紀後半のマンガやポスターなどで紹介しています。

展覧会の音声ガイドナビゲーターは、俳優の千葉雄大さん。話題のドラマなどに多数出演されている千葉さんが、音声ガイド収録にかけた思いや展覧会について、語ってくれました。

ミュシャに扮して出演!

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――音声ガイドの収録で、心がけた点はありますか?

千葉さん あまりかしこまった感じにはならないように意識しました。もちろん、お伝えしなければならない情報などはありますけど、距離感が近い感じになるよう取り組みました。より詳しく情報を聞きたい方も、エンタメとしてお気軽に聞いていただければと思います。

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――音声ガイドの第一部では、ミュシャに扮して出演されていますね。

千葉さん ミュシャに扮しているときは、特に晩年のセリフなどは感情をこめて話しました。ミュシャ自身が自分の職業について語るところでは、すごく印象深い言葉もありました。

――第二部では印象がガラリと変わりますね。BGMには展覧会イメージソングであるGLIM SPANKYの「TV Show」が流れていて、かっこいいです。

千葉さん そうなんですか(笑)。実は、ぼく自身はまだ完成した音声ガイドを聞いていないのです(笑)。GLIM SPANKYは大好きなバンドなので、完成版を聞くのが楽しみです。

意志が強い方なのかな…

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――収録は、とてもスムーズだったとお聞きしました。

千葉さん それほど経験があるわけではないのですが、声の仕事はわりと好きです。今回の収録では、例えばミュシャの出身地であるイヴァンチツツェとか、日本語ではない発音はちょっと難しかったですね。

――ミュシャの役をされてみて、ミュシャはどんな人だと思われました?

千葉さん 舞台や広告のポスターを描くというのは、表現の場ではあるけれど規制がありますよね。そのなかで自分を表現するということに関しては、役者の職業と通じる部分でもあるのかな、と思いました。

ミュシャは、いろいろと規制があるなかで、自分の色を忘れずに表現されています。そこが、愛されている理由のひとつであるのかな、と思いました。わかりませんけど……意外と意志の強い方だったのかもしれません。

好きな女性のタイプは…

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――ミュシャはパリジェンヌからスラブ系まで、さまざまな女性をモデルにして描いています。今回の展示作品の中では、どの女性がタイプですか?

千葉さん スラブっぽい雰囲気の女性の絵は好きかも。作品を見るときは、色彩にも目が行きますが、輪郭もよく見ます。今回の中で選ぶなら、《ジョブ》のモデルさん。ポイントは、あごの上げ方とか口の開け方とか、表情とか……。

――さすが役者さんですね。見るポイントが違います。

千葉さん でもこの絵、よく見ると危ないですね。タバコの先が小指にあたっていて熱そうです。でも、このタバコの煙が上に上がっていき、それがそのまま文様になっていて、デザインになっています。ミュシャの絵は、人物もいいですが、装飾的な背景も好きです。エキゾチックなものにも目が行きますね。

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――小指の指摘はおもしろいですね。千葉さんはご自身でも絵を描かれるそうですね。

千葉さん 絵は得意というほどではないのですが……。最近は、仕事でお願いされたら描くぐらいでして。ただ、もとをたどると、ぼくは洋服がすごく好きなので、ファッション画みたいのが好きですね。小さい時から描いていた気がします。

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