「気が利く」と思う人には、どのようなイメージがありますか? 気が利くというのは、その場の空気を読めること。空気を読むスキルは、ビジネスでもプライベートでも役に立つスキルであり、お金持ちやセレブといわれる人は、「気が利く」「空気を読む」というスキルを大切にしています。
執筆者:飯田 道子
気が利く、空気を読むとは、どのようなことをいうのでしょうか? そしてなぜ、そのような人はお金が貯まると言われるのかを考えてみました。
気が利く人は信頼を得られやすい
何となく言葉の意味は分かっても、具体的にどのような行動をする人のことを気が利いているというのでしょうか?
具体的な例を挙げるとすると、取引先との打ち合わせの際に「部屋が暑いな」と感じたら、すぐさま温度を下げるように手配する、打ち合わせで出す飲み物と一緒に冷たいおしぼりも出す等の行為をすることです。いわゆる心がこもった・行き届いたおもてなしをすることです。
その他に、誰かが発言中に話すことを忘れたりした場合、さりげなく「こういうことですか?」というように助け船を出せる人は、気が利く人であり、空気を読める人となります。
もし、自分の部下がこのような行動を取ってくれたら、上司としては大変心強く思いますし、重要な仕事を任せられる信頼に値する人物だと感じるようです。このような人は、上司に気に入られやすいので出世も早く、必然とお金が貯まっていきます。
そんなこと当たり前のことでしょ? と思う人は多いかもしれませんが、実際に行動に移す人は意外と少ないのです。
貯まらない人に共通する!? 気が利かないと思われやすい意外な特徴
ここで気が利かないなと思われてしまう人の特徴を考えてみましょう。意外と思えるかもしれませんが、与えられた仕事を完璧にこなす人は、気が利かない人と思われてしまいがちです。
一見すると良いことのように思えますが、上司が指示を出す場合には、完璧にこなしてくれることは望んでいるものの、自分が考えた以上のアイディアや成果を密かに期待している場合も多いのです。
仕事を与えられた際には、必ず途中経過を報告すること。もちろん、問題なく進んでいるということを報告するのですが、経過報告があるのとないのでは、印象は大きく変わってきます。「もっとこうした方が良いのではないでしょうか」「このようなグラフの方が分かりやすいかもしれません」等のアイディアを伝えることで、できる印象を与えることにもつながります。
与えられた仕事だけを頑張っても、「当たり前のことをしたまで」と思われておしまい。プラスαのアイディア出しは重要です。
日本では「沈黙は金」という諺があるくらい、余計なことを言わない、行動しないことが美徳とされています。とはいえ、いつも黙ったまま、自分から行動をしないのは、気が利かない人としか思ってもらえません。
特に新人だと何をしてよいのか分からない、そもそもできることがないという状況は多いと思います。その場合には、「自分に何かできることはありませんか?」と上司に尋ねるだけでも、気が利く人だと思われますよ。
上司には、指示されたことプラスαの提案ができると◎
気が利く人になるには? 相手を察することから始めてみよう
気が利く人になるためには、空気を読むこと、その場の雰囲気を掴むことが大切です。
周りが張り詰めた空気の場合には、余計なことを話さない。このまま誰もアイディアを出さないと話が進まないというような場合には、意見を出す、もしくはお茶の準備をするというように、自分ができること、できそうなことを自ら口にする・行動に移すことが必要なのです。
ここまで読んできて、何だか「腰巾着っぽいな」、「イエスマンみたい」と感じたかもしれませんが、それはちょっと誇張したイメージです。
参考とするのは、秘書や執事。これらの関連した書籍もありますし、どのようなことをすると空気が読めるようになるのか、より深堀した内容が書かれていますので、一度読んでみてください。
サラリーマンなら、いかに上司に認められるのかが出世の近道であり、収入アップの近道になります。「気が利く=空気を読む」術を手に入れて、ステップアップを目指しましょう。
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