同窓会など久しぶりのグループ
幼少期や青春期など、同じ時代を一定期間一緒に過ごしたために、その後長い期間会っていなくても、すぐに打ち解けることができるはず。「同級生というだけで仲間意識が強く、どんな人でも受け入れられやすいし、何を言っても許される関係ができています。ただしみんな同じ年齢で、スタートラインが一緒なので、相手の変化や差を感じやすく、ついつい比べてしまうことも」
【特徴】
・みんなの来歴を知っている。
・相手の変化や差を感じ、比べやすい。
・長く会っていなくても親近感がある。
【今すぐ実践! 絆に効く技】
・昔の印象をきっかけに話しかけてみる。
当時あまり仲良くなかった人とも、「本当はもっと仲良くなりたかった」「いつも本読んでいたよね」などと、相手に対する当時の印象を素直に伝えると、会話がスムーズに。相手に、自分の印象を聞いてみるのもあり。
・カーストには見えないふりをする。
学歴や見た目、仕事など、様々なことで比べられても、同級生なんだから、みんな一緒という気持ちで堂々と付き合うこと。「何か自慢してくる人がいても、下手に取り合わないことが大事。スルーを心がけて」
・自己アピールではなく、近況報告を心がける。
自己アピールはうっとうしがられる原因。自分の幸せをひけらかすような行動は控えること。「ただし、自分は何をしているのか、どんな状況にあるのか、飾らずに近況を報告することは、いまの絆を深めるきっかけに」
・褒めるよりも、「よく頑張ってきたよ~」とねぎらう。
「すごいね~」などと褒めすぎると、嫌みに聞こえる場合があるので注意が必要。同志としてねぎらいの気持ちが伝わるような言葉を用いて称えると、相手に響いて受け入れてもらいやすく、場の空気もハッピーに!
パーティなど初めましてのグループ
イベントや異業種交流会など、初対面の人ばかりのグループは、緊張もするし、ついつい壁を作ってしまいがち。「どうせもう会わないから適当に…ではなく、せっかくだからこの一期一会を楽しむスタンスで、前向きに楽しんで。誰も自分のことを知らないからと、自分を取り繕いすぎず、失敗ネタや面白ネタをどんどん披露してみて。グループ全員に同じ質問をするのもあり」
【特徴】
・初対面で、それぞれの情報が少ない。
・共通点が見つかるまで、お互い探り探りに。
・様々な人と出会える。
【今すぐ実践! 絆に効く技】
・リアクションは3割増しを心がける。
表情が読めないと何を考えているのかわからず、相手が距離を置いてしまうので、思いっきり笑ったり、リアクションは少しオーバーなくらいがちょうどよい。親しみを持ってもらうために、適度なノリやツッコミも有効。
・初対面だからこそ、積極的に名前を呼ぶ。
名前さえもわからないグループの場合は、まずは自己紹介を。全員の名前を覚えられない時は、メモする。自分からみんなの名前をどんどん呼んでいくと、相手も呼んでくれるようになるので、距離がグッと縮まりやすい。
・「このお料理、いい香りですね」と、いま共感できることを話題にする。
どんな素性の人かわからず、共通点がなかなか見つけられない時や何を質問すべきか悩んだ時は、会場や料理のことなど、その場その瞬間をみんなで共有できそうなことをネタにしてみる。天気の話や季節の話でもOK。
・盛り上がったらSNSのグループを作ってみる。
初対面のメンバーで打ち解け合えたら、連絡先を交換するチャンス。「楽しい雰囲気ができたら、またこのみんなで集まりたいとSNSのグループを作ることを提案すれば、次に繋がる有望な人間関係となるはずです」
有川真由美さん 作家、写真家。ブライダルコーディネーター、編集者など、多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として、書籍を多数執筆。近著に『女子が毎日トクをする 人間関係のキホン』(PHP研究所)。
※『anan』2019年11月13日号より。イラスト・たきたて玄米 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)