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日本におけるフランス菓子店の草分け「ルコント」伝統の「フルーツケーキ」/人気店の定番スイーツ vol.14

「ルコント」は、日本に初めて本場のフランス菓子の味を広めたと言われるパティシエ、故アンドレ・ルコント氏が開業したお店です。ここで、パティシエを志す多くの日本人の若者達が学び、大いに刺激を受けました。この写真は、1983年11月号のフランス版『VOGUE』の日本特集に掲載されたルコント氏とお弟子さん達だそう。現在、日本のフランス菓子業界を牽引する大御所シェフのお姿もあります。

長年愛される「定番」スイーツ紹介の連載、第14回は、1964年の東京オリンピックのためにフランスから日本にやってきた菓子職人がオープンしたフランス菓子店「ルコント」より、スペシャリテの「フルーツケーキ」をご紹介します。

「ルコント」の歴史とアンドレ・ルコント氏の足跡

「ルコント」は、日本に初めて本場のフランス菓子の味を広めたと言われるパティシエ、故アンドレ・ルコント氏が開業したお店です。ここで、パティシエを志す多くの日本人の若者達が学び、大いに刺激を受けました。この写真は、1983年11月号のフランス版『VOGUE』の日本特集に掲載されたルコント氏とお弟子さん達だそう。現在、日本のフランス菓子業界を牽引する大御所シェフのお姿もあります。

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ルコント氏は、1931年、フランスのロワール地方生まれ。パティシエとしての腕前を認められ、パリの有名ホテルや海外でも活躍。そんな時期、1964年の「東京オリンピック」開催に合わせて、世界中から訪日するVIPを迎えるため開業を控えていた「ホテルオークラ東京」より、フランス菓子の技術指導者として招聘されたのです。

オリンピックを無事に終えた4年後、独立して六本木に自身の店「A.Lecomte」をオープン。1978年には青山に本店を移転。1999年に多くの関係者から惜しまれながら逝去され、2010年、店としての歴史に一度幕が下ろされましたが、2013年、その意志を受け継ぐ人々の思いが実り、新生「ルコント」第1号店が広尾にオープンしました。

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ルコント氏が信念とした“ Tout à la française.”(「万事、フランス流に。」)という思いを継承し、フランスの素材を使い、フランス菓子の伝統的な製法を大切に、その味と歴史文化とを追求し続けているのです。

ラム酒が芳醇に香る、大人のための贅沢な「フルーツケーキ」

「ルコント」の「フルーツケーキ」は、色とりどりのドライフルーツをたっぷり使っていて、カットするとまるで宝石箱のようにようにきらめく断面が華やかです。チェリーやプラム、クランベリーなどのドライフルーツをラム酒にじっくり漬け込んで贅沢に混ぜ込み、バターもたっぷり使用した、リッチな配合。ラム酒が芳醇に香る、大人にふさわしい味わいです。

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「フルーツケーキ」のルーツは、実は中世のイギリス。今でもイギリスや近い文化圏のヨーロッパでは、クリスマスやウェディングのためにフルーツケーキを焼く習慣があります。ルコントの「フルーツケーキ」は、イギリスのバッキンガム宮殿でパティシエを務めていたルコント氏の兄弟子より伝授された特別なレシピで作ったものだそう。六本木の第1号店の開店創業時より大切にしてきたお菓子なのです。

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ホリデーシーズンのギフトとしてもぴったりの「フルーツケーキ」。ホールで1本購入できるのはもちろん、2本入りボックスもあります。また、個包装になったカットサイズの詰め合わせギフトもあるので、用途に合わせて選ぶことができます。帰省土産やお年賀用でしたら、あらかじめご実家に送っておくと、身軽に移動できるといったメリットも。

ご家族での団らんや、大切な人と過ごす時に、1切れずつ大切に味わってほしいお菓子です。

ルコント
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