良好な同棲生活を送るためにも、ベッドのサイズは慎重に検討したいですよね。おすすめのサイズや、ベッドのサイズ以外の工夫を心理カウンセラーの小日向るり子さんに紹介してもらいます。
彼と同棲をはじめることになったときにもっとも幸せを感じる時間は、一緒に住む部屋のインテリアを見たりレイアウトを考えたりするときではないでしょうか。とくに、ベッドについてはワクワクもしますよね。
ただ、睡眠時間や睡眠寝具など、寝るときの癖は個人によって快不快の感じ方が大きく異なる部分ですので、意見の相違が出やすいものです。
今回は心理的な観点に重点を置いて、同棲中のベッドサイズについて考えてみたいと思います。
そもそもベッドは別々のほうがいい?
ベッドが一緒の場合、どんなに幅が広くても相手の寝がえりで起こる振動が響いてしまうために、眠りが浅くなる要因となってしまいます。
また、睡眠不足は免疫力低下などの身体面で悪い影響を及ぼすだけでなく、情緒不安定の大きな要因となります。自分の心身が安定しないと心の余裕もなくなりますので、喧嘩も多くなりがちです。
ダブルやキングサイズなど「ひとつ」を重視したい気持ちもわかりますが、睡眠は人間の3大欲求(食欲、睡眠欲、性欲)の中で、もっとも強いものです。つまり睡眠という欲求が満足なものではないと非常にフラストレーションがたまるのです。
よって、「メンタルの健康」という観点でいえば別々にすることをおすすめします。
サイズ検討ほかに彼氏に確かめておきたい4つのこと
それでも一緒のベッドがいい! という方ももちろんいるでしょう。
その場合、サイズを検討するほかにどんなことをチェックしておくといいかお伝えします。
1.寝相
寝相が悪いと、相手の寝るスペースを邪魔して睡眠の妨げになるだけでなく、布団を蹴ったり横取りしたりすることも多いもの。風邪をひきやすくなるなど健康状態に直結してきます。
同棲前に、彼の寝相が悪いかどうかはよくチェックしておきましょう。
2.いびき・歯ぎしり
寝ているときの「音」は良質の睡眠にとっては重要です。耳栓にも限界の音量があります。
自分ではわからないという彼もいると思いますので、こちらも同棲前に何度か一緒に寝て確かめてみてください。
3.就寝までのパターン
彼が眠りにつく前のルーティンを確かめておきましょう。スマホで音楽を聴く、本を読む、部屋を真っ暗にする、など大なり小なり「こうすると眠りやすい」という習慣が個々にあると思います。
たとえば就寝前に本を読む人はベッドライトが必要ですが、部屋を真っ暗にしないと眠れない人はそれでは困りますよね。お互いの習慣に折り合いをつける必要があります。
4.生活リズム
職業によってはシフト制や夜勤があったりする場合もあります。長く付き合っていても彼の勤務体系を詳しくは知らない方も実は多かったりしますが、眠りを妨げられることは誰にとっても非常に不快なことです。
朝ご飯は必ず食べるのか、シャワーを浴びるタイミングはいつなのか、などによっても生活のリズムは変わってきます。そうした全般的な生活リズムは、同棲前にお互い確認しておくことが好ましいです。
ずっといい関係でい続けるために! おすすめのベッドサイズ
心理的側面からいえば、ツイン(ベッド2台)を並べて置くというスタイルをおすすめします。
前述したように相手の寝がえりの影響を比較的受けないです。また、必然的にシングル布団を使用することになりますから、相手の体感温度で寝具を妥協する必要がなくなり自分にとってベストな布団の温度で寝ることができます。
またシングルベッドであれば、ベッド同士を離したり別の部屋に移したりすることもできます。「状況によってはいかようにもなる」、ということが心の余裕にもつながります。
ベッドを並べて配置すれば基本的には一緒に寝られますので安心感も得られますよね。