年末が近づき寒さが厳しくなるにつれ、ほっこりと温かいものが食べたくなります。あんこ好きであれば、やっぱりぜんざいはこの時期外せないでしょう。
年末が近づき寒さが厳しくなるにつれ、ほっこりと温かいものが食べたくなります。あんこ好きであれば、やっぱりぜんざいはこの時期外せないでしょう。
今回紹介するのは、“日本一甘いぜんざい”と言われる「博多西洋和菓子 川端ぜんざい」。“世界で最も売れた饅頭”としてギネス世界記録の認定を受けた「博多通りもん」を作る福岡県の西洋和菓子店「明月堂」のぜんざいです。
日本一甘いと謳われる川端ぜんざいとは?
大正初期から昭和後期の間、博多の川端通商店街には“日本一甘いぜんざい”をふるまうぜんざい屋さんがありました。お店の名前はまさに「川端ぜんざい」。戦前戦後を通して、博多っ子に愛され続けてきたこのまぼろしのぜんざいの味を、現代に蘇らせたのが明月堂の「博多西洋和菓子 川端ぜんざい」です。
川端ぜんざいは地域の人々にとって大変に思い出深い味であり、昔を懐かしむ声に応えるべく、同じ川端通商店街に一号店を構える菓子店として、明月堂にその復刻が託されたのでした。
贅沢なやわらか大粒小豆とほっぺの奥にまで染み渡る甘み
「博多西洋和菓子 川端ぜんざい」の魅力はなんと言っても、しっかりと形が残る北海道産大粒小豆です。口に入れて噛もうとした瞬間、ほろほろと崩れ溶けていく優しい食感の何と繊細なことでしょう。これだけ大きな粒だと、小豆の外皮が口に残りがちなのですが、本品は一切そのようなことはなく、外皮と中のでんぷん質(呉)とが見事に調和した柔らかさに炊き上げられています。
そして、ほっぺの奥まで感じる強烈な甘さも特徴的です。川端ぜんざいがすごいのは、甘すぎるほどに甘いのに、後味に甘ったるさは一切残らないところです。塩味で甘さを引き立てることもなく、とてもスキッとした潔い甘さに喉ごしの良ささえ感じます。
軽くトースターで温めたお餅を、ストレートに甘さが染み渡る汁で味わっているうちに、何度も口にしたくなる“やみつき”ぜんざいなのです。
黄色いたくあんのしょっぱさが意外と合う!
川端ぜんざいは、1991年にレトルト版として本品が復刻された後、1994年には当時のお店の跡地に「川端ぜんざい広場」が誕生し、そちらでも食べることができます。
お店では黄色いたくあんが一緒に添えられており、これがまた絶妙な食べ合わせで美味しいのです。今回ご紹介のレトルト版にはたくあんは付いていませんが、近くのスーパーで買ってきて一緒に食べるのもおススメしたい通な食べ方です。