衣・食・住は人が生きていくためになくてはならないものですね。その中の”住”についてあるママから投稿がありました。
『一生賃貸はかわいそうですか? 私はかわいそうだと思います。いつまでも人に家を借りていて恥ずかしくないの? と思ってしまいます』
投稿してくれたママは、一生賃貸で暮らすのは恥ずかしいことだと考えているようです。これに対して他のママたちからは賛否両論それぞれのコメントが寄せられました。”住”に対するママたちの考えをみていきましょう。
持ち家がいい理由
いずれは自分のものになる
『知り合いが駅前賃貸マンションに住んで、便利でいいなぁと思っていた。でも定年になってもその家賃は支払っていけないから、悩みだした』
『家賃をずっと払い続けるのは、家を買うよりも高くつかない? 持ち家なら固定資産税や修繕費とか諸々かかるけれど、最終的には払い終わりがあって自分のものになる。だから持ち家の方がお得だと思うけどな』
いま住宅のローンの支払いがあったとしても、いずれは完済できるでしょう。完済すれば家と土地は自分のものになるので、賃貸のように家賃を払う必要はありませんね。定年になってから現役で働いていたころの収入が維持できなくなったときのことを考えると、家賃を払い続けるのは厳しいと考えるのは自然なことでしょう。また家賃をずっと払い続けることを考えれば、家を買った方が結果的に安上がりになることもあるかもしれません。
足音など生活の音を気にしなくてもいい
『生活音やら足音やら声やらを、気にしなくていいというメリットはものすごくデカイ』
マンションなど賃貸の場合には、同じ建物の他の部屋に住んでいる人がいますね。そのため足音や子どもの声など、生活をする時の音にも気をつける必要があるでしょう。一方持ち家ならば階下はもちろん隣へ生活音などが漏れることをそれほど気にしなくてもいいので、気持ちの上で楽といえそうです。
賃貸がいい理由
何か起きたときにすぐに移動ができる
『そのときそのときに、必要な広さや場所に移れるからいいと思う』
『ここ数年の天災を見ていると、持ち家はリスクもかなりあるよね』
家族の人数が増えたり子どもが成長したりすると、家を広くしたいと思うこともあるでしょう。家族の状況が変わった場合でもすぐに対応できるのは、賃貸のメリットといえそうです。大きな災害が起きると、持ち家が倒壊してしまうこともあります。そういったリスクを踏まえると、賃貸の方が安心なのかもしれません。
メンテナンスにお金がかからない
『私自身持ち家歴18年目だけれど、外壁内装の修理箇所が増えるし、新しい賃貸を転々とした方が良かったかなとも思うんだよね。夫婦で凄く稼いでいたら、リフォームしながらでもいいんだけれど、学費や旅行や目先ばかりの支払いでリフォームまで手も回らないし。賃貸もいいんじゃないかな』
『一軒家だけれど、築15年を過ぎてから外壁の塗り直しや水回りの修繕でお金がかかるようになって、ちょっとうんざり』
持ち家の場合には家のどこかが壊れてしまうと、自分たちで修理や修繕をすることになりますね。小さくない額のお金がかかってしまいます。でも賃貸なら古くなれば新しい家に引っ越すことができますし、メンテナンスの費用もかかりません。
ご近所トラブルがあってもすぐに引っ越せる
『家を建てたんだけれど、ご近所がハズレだった。しかも住んですぐハズレと判明せず、住んで10年超えてハズレとわかった1番残念なパターン。賃貸が1番気楽でいいと思った』
ご近所でトラブルがあったときに、すぐに引っ越せるのは賃貸の強みでしょう。持ち家はローンが残っていたりすぐに売却できなかったりするかもしれません。何か起きてもすぐに引っ越すのは難しいのではないでしょうか。
住宅は生涯の中で一番高価な買い物。持ち家でも賃貸でも慎重に検討しよう
自分の住まいが持ち家でも賃貸でも、それぞれにメリットやデメリットがあることがママたちのコメントからみえてきました。持ち家か賃貸かは地域性なども関係してくるのではないでしょうか。筆者は地方に住んでいるのですが、筆者を含め知り合いのほとんどが持ち家です。土地が安いことや、持ち家に住むという考えが根付いているからです。
一方で持ち家のリスクも感じています。メンテナンスにお金がかかりますし、万が一災害が起きたら家を失うことになります。そういったデメリットを踏まえると、賃貸の方が安心なのかなと感じることもありますね。持ち家がいいのか賃貸がいいのかは、何を重要視するかで変わってくるのではないでしょうか。持ち家と賃貸それぞれのメリットとデメリットを踏まえて慎重な判断をすることが、住まいを決めるポイントになりそうです。
文・川崎さちえ 編集・しのむ