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「殺人ウイルス兵器」「かかったら死ぬ」YouTubeやTikTokで広がる「新型コロナウイルスの真実」に注意

ライフスタイル

感染症のスペシャリストで、2009年の新型インフルエンザ発生時には国の対策を検討する委員会の副委員長も務めた川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さんは、BuzzFeed Newsの取材にこう呼びかけている。

BuzzFeed Newsの取材

「インフルエンザの時の注意も、マスク、咳エチケット、手洗いです。インフルエンザの注意は、今回の新型コロナウイルスも感染症対策の基本としては同じなので、インフルエンザと同様の対策をお忘れなく、というところです。

ですから、この日常的な予防策をしていれば、新型コロナウイルスよりもむしろ今、もっとかかりやすいインフルエンザの防御にもなりますということです」

「もう一つ注意してもらいたいのは、糖尿病など慢性の病気をほったらかしにしている人。この人たちは重症化のリスクが高いですから、早く治療して、早く調子をよくした方がいいです。

また、高齢者に入っている人も重症化のリスクがありますから、人混みになるべく出ないとか何気ない注意はしてもらった方が全体のリスクは下がります」

時事通信
時事通信

新しい感染症が発生するという状況は、パニックを誘発しやすい。

繰り返しになるが、新型コロナウイルスをめぐっては、ネット上でたびたびデマやミスリードな情報が拡散している。なかには中国人の憎悪感情や排斥を煽るものもある。

しかし、こうした状況だからこそ「正しい情報」を冷静に選別することが大切だ。そのうえで岡部さんは、ネット上に広がるデマについてもこう警鐘を鳴らしている。

「正しい情報というのは、やはり公的な機関が責任をもって出している情報です。日本なら、厚生労働省や国立感染症研究所ですね。時間的には少し遅れるかもしれませんが、そこがより正しい情報を出すはずです」

厚生労働省
国立感染症研究所

「逆に一番危ないのは、無責任に匿名でSNSで流されているような情報です。責任の所在や出典をはっきりさせずに書いている情報はまず信じない方がいい」

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