クルーズ船でも感染者を1人も出さなかった自衛隊。防衛省が、自衛隊員も実践している感染対策を盛り込んだマニュアルを作成・公開している。
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新型コロナウイルスの集団感染が発生した、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の船内対応を行うも、1人も感染者を出さなかった自衛隊。
そんな自衛隊の方々も実践している感染対策のノウハウを盛り込み作成されたマニュアルを、防衛省が公開していることをご存知だろうか。マニュアルには「感染予防」として、基本的であり重要とされる項目が4つ明記されていた。
■今すぐやるべき「4つの対策」
「自衛隊がやっている感染対策」と聞くと、高度で特別なことを想像してしまうが、『新型コロナウイルスから皆さんの安全を守るために』と題されたマニュアルにて、「感染対策」として最初に記されていたのは、下記の4項目だ。
・手指や生活用品の消毒には消毒液、界面活性剤(石鹸)が有効
・マスク、咳エチケット、3密(密閉・密集・密接)を避けること
・ソーシャルディスタンシングの徹底が必要
・十分な食事と休息の着意が必要
全て、すでに再三呼びかけられているアクションであり、大多数の人が意識している内容だ。この感染対策の基本とされることを徹底して守ることこそが最も重要であると、改めて実感する。
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■消毒液の作り方も紹介
マニュアルには、手指にも使える消毒用エタノールを希釈した消毒液の作り方や、物の消毒に有効な次亜塩素酸ナトリウムの消毒液の作り方なども紹介されている。
消毒液については5ページにわたって解説されており、手指の他にドアノブ、手すり、受話器、パソコンなど、とくに消毒しておくべき箇所についても、丁寧でわかりやすい解説が。
■マスクの取り扱いについても
そして、マニュアルにはマスクの取り扱いについての説明も。手袋やマスクを捨てる「感染性廃棄物入れ」には一定の距離を保って捨てることが重要とのことで、日常生活の中の落とし穴にも気付かされる。
そして、マスクを触れる前には手を消毒し、外す際はマスク本体(不潔扱い)には触れず、ゴムの部分を持って外すなど、注意すべきポイントが記されている。
この他にも、万が一同居する家族の感染が疑われた場合などに役立ちそうな情報も記載されているので、時間があるときなど、ぜひ一度確認しておくべきだろう。マニュアルは、防衛省の公式ページから閲覧することができる。
(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)