休業中のパチンコ店が空き駐車場を活用し、献血会場として利用。その取り組みに称賛の声。
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新型コロナウイルス感染防止のため、泣く泣く閉めざるを得ない多くの店。とくにパチンコ店については、東京や大阪などの大都市で営業店舗がゼロと発表されるなど、連日ニュースで取りざたされている。
そうしたなか、福岡県内に店を構える協力休業中のあるパチンコ店が、空き駐車場を献血会場として貸し出すことを決断。その取り組み内容に称賛の声が集まっている。
■赤十字社に申し出
同県を拠点に、パチンコホール「ユーコーラッキー」などを28店舗展開するユーコーラッキーグループは、先月7日、福岡県に緊急事態宣言が出された翌日から全店を協力休業。
そのうちのゆめパーク久留米店の空き駐車場を、1日と4日の2日間、日本赤十字社福岡県支部に提供することを申し出たことが発表された。
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■「何か協力できないか」
しらべぇ取材班は、同グループの担当者に取材を行った。その経緯について尋ねたところ、「休業を決意した日から、店舗の広い駐車スペースを使って、何か社会への協力ができないかと考えていた」と話してくれた。
そうしたなか、ニュースやツイッターなどで「外出自粛の煽りを受け、献血が足りていない」という事実を知り、すぐに同支部に駐車場の提供を申し出たのだそうだ。
実際、当初予想していたよりも多くの人が訪れているようで、取材した15時時点で、100名もの協力者が確認できたとのことだ。
■「素晴らしい活動」
SNS上では、この活動に「素晴らしいと思う」「感動しました」と称賛の声が。また、久留米市近郊のパチンコファンへ、協力を促すコメントまで見られている。
それだけでなく、実際に赴き、広大な駐車場の写真を掲載したうえで「献血中」と中継するツイートまで見られた。世間から厳しい声が向けられることの多いパチンコ店だが、このような活動が行われていると知ることで、その見方が変わる人もいるのではないだろうか。
(取材・文/しらべぇ編集部・清水 翔太)