おなじみのアラビックヤマトのりが意外な商品に変身。開発のキッカケとは…
(写真提供:ヘソプロダクション)
文具用品ロングセラーのアラビックヤマトのり。学生時代から使用を続けている人も多いはずだが、その初コラボ商品が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、担当者から詳しく話を聞いた。
■小さいころの思いを商品化
発売したのが、数々のコラボ商品を手掛ける大阪に本社を構えるヘソプロダクション。開発担当者は、「小さいことから、ヤマトのりが、はちみつに見えて仕方なかった」と語る。そんな中、のりを製造するヤマトと仕事をする機会があったため、担当者が温めていた企画を提案。
ヤマトは、のり以外製造したことがなく、グッズなども今回初めてだったが、社長が「それはおもしろい」と快諾してくれたという。
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■発売までには苦難の道のり
それを提案したのが、昨年の夏だが、そこから苦難の道のりが待っていた。まず、それぞれのパーツが食品として適しているのか、検査機関を通す必要があった。また、はちみつは、どこで生産されているものを使用するか。さらに、はちみつを充填してくれる工場を探す試練も。
(写真提供:ヘソプロダクション)
本物のヤマトのりの容器を使っているが、食品用に衛生処理を施している。実際、スポンジにはちみつを通すテストをすると、いい感じで、はちみつが流れたとのことだ。
■カナダ産はちみつ使用で手頃な価格
はちみつは、国内産を使うと、商品自体が手頃な価格にならない理由と、供給量が安定しないため、カナダ産を使用。発売時期も迷ったそうだが、新型コロナによる家ごもりで、家庭でのパン消費が高まっているとの読みから、この時期での発売に踏み切った。
(写真提供:ヘソプロダクション)
ツイッターでトレンド入りするなど、この話題が大反響だが、担当者は正直驚いているそう。値段は、一本800円(税抜)で、まずは、13日午前10時から、WEBで1,000本限定の先行発売を開始。
今後は、生産量を増やして、6月上旬をメドに、駅ナカショップやバラエティーショップなどでの販売を予定しているそうだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち)