各地で値崩れを起こしつつあるマスク。「100円ショップでも普通に販売されている」という報告も多数上がっている。
一時期は店頭での入手がほぼ不可能となり、ソーシャルゲームでいうところの「SSR」アイテム並の希少価値を誇ったマスクだが、徐々に需要と供給のバランスが整ってきた模様。
■変化するマスク事情
「ドラッグストアは売り切れだが、なぜか飲食店がマスクを売っている」という謎の光景も散見されたが、近頃は100円ショップでも難なくマスクが手に入るようだ。
とくに、かつて30枚入りのマスクを100円で販売していた『ダイソー』の信頼度は凄まじく、ネット上を見ると「ダイソーでマスク発見した!」「もうダイソーは普通にマスク売ってるね」といった報告が多数上がっている。
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■驚きの価格設定
30枚入りで100円ということは、単純計算でマスク1枚がおよそ3.3円ということになる。新型コロナウイルスによる影響で昨今はマスクの重要性が高まっているが、そういった事情を抜きにしても、あまりに安すぎる価格設定ではないだろうか。
しかしさすがの『ダイソー』も時代の影響をモロに喰らってしまったようで、現在ではこのマスクを置いてある店はそう多くはない模様。
■以前と価格を比べると…
なお、現在は「3枚入り100円」のマスクが、ダイソーのニュースタンダードとしての地位を確立しているという。1枚当たりの単価を計算すると33.3円となり、以前に比べると価格が10倍に高騰していることが分かる。
しかし一部のユーザーからは「これまでがあまりに安すぎたと思う」「今思うと、前の価格はおかしかった」と指摘する声も少なからず上がっているよう。
現地の状況を確かめるため、記者(私)も近隣のダイソーへ向かうことに。すると、驚きの価格設定のマスクと遭遇してしまった。
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■「概念」を覆すマスク登場
店頭に並んでいたのはなんと、1枚40円換算となる「50枚入り2,000円」のマスク。100円ショップで「100円でない商品」を見かけると、猛烈な違和感に襲われるのは記者だけであろうか。
夕方前に訪れた時点では在庫数にも余裕があるようで、来店客もこぞってマスクを購入するといった様子はない。ちなみに「3枚入り100円」のマスクは、影も形も見当たらなかった。
新型コロナの騒動が収束した後、世間のマスクの価格はどのように設定され直すのだろうか。
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)