経済産業省は、家庭用洗剤に含まれる「界面活性剤」が、新型コロナウイルス消毒に有効だと発表。
経済産業省は、22日、家庭用洗剤に含まれる「界面活性剤」が、新型コロナウイルス消毒に有効と判断されたと発表。使用できる洗剤リストなども公開され、ネット上で話題になっている。
■アルコール消毒液の代用
同省では、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に要請し、新型コロナウイルス感染拡大に伴い品薄が続いているアルコール消毒液以外の消毒方法について、兼ねてより検討を重ねていた。
その結果、住宅・家具用洗剤、台所用洗剤などに含まれる5種類の界面活性剤がウイルスに有効であることが分かったという。
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■「身近な物の消毒を」
これを受けて同省では「ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」と書かれたポスターを作成。
界面活性剤を0.05%から0.2%のあいだに水で希釈(各洗剤の裏面で界面活性剤の%の確認が必要)した状態のものを布にしみこませ、テーブルを拭くといった使い方を紹介している。
基本的には、洗面台や風呂場を掃除する際によく使う「住宅・家具用洗剤」を勧めているようだが、ない場合は台所用洗剤でも代用が可能だという。
有効な界面活性剤が使われている洗剤リストは同省HPから確認することができ、そのなかには「マジックリン」「スクラミングバブル」「ママレモン」「ジョイ」といった聞き馴染みのある各種製品名が並んでいた。
■台所用洗剤の品薄懸念も
同省のこの発表に、ネット上では「台所用洗剤でいいのか。やってみよう」「希釈が面倒臭いけど、消毒液の流通が戻るまで代用するしかない」といった反応が。
その一方で、一部からは「今度は家庭用洗剤が品薄になるんじゃ…」といった懸念する声も見られた。
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■注意事項もあり
扱っているものが洗剤であるだけに、やはり注意が必要なようで、HPには「手指・皮膚には使用しないでください」「スプレーボトルでの噴霧は行わないでください」といった事項が書かれていた。その他にも細かい注意点が記述されているので、詳しくは同省HPを参考にされたい。
少しずつ店頭に並び始めている消毒液だが、国産の物はまだまだ品薄が続いている状態だ。しばらくは、洗剤で代用するというのも有効な手段だろう。
(文/しらべぇ編集部・清水 翔太)