イソジンが口内炎がコロナウイルスの予防に効くという噂が上がっている。その真偽を製薬会社に確認してみた。
新型コロナウイルスの影響もあり、世間の除菌・殺菌への意識が高まっている昨今。そんな中、国民的うがい薬ともいえる『イソジン』が「コロナウイルス」や「口内炎」の殺菌効果があるという噂をキャッチ。製造元に取材を行なった。
■イソジンで早く治る説
最近、長い自粛生活のストレスから不調をきたしたという話よく聞くが、そんな時、「イソジンのうがい薬を使用すれば、口内炎が早く治る」という噂がネット上で囁かれていた。
記者も風邪予防のためにイソジンを使用したことはあるが、口内炎に効果ありとは初耳。
同様の感想を抱いた人も多いようでツイッターでは「マジか!」「知らなかった」と驚きの声が上がる一方で、意外にも「個人的体感としては数倍治りが早い感じです」「毎日イソジンでうがいしてるけど(治るまで)普通に数日かかる」と効果に対するは意見はまちまち。
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■公式の見解では…
製薬会社ムンディファーマに確認してみたところ、「早く治るかどうかは申し上げられませんが、医療用の製品には口内炎の適応もございます」とのことで、イソジンが細菌・ウイルスに対して殺菌効果を発揮するものであることは間違いないということだった。
つまり、感染後の治る速度に影響するかについては公言できないものの、予防には効果が期待できるようだ。
■コロナにも効果?
イソジンの力を思い知り、その他にどのような効果があるのか…と公式サイトを眺めていると、インフルエンザをはじめとした、かなりの種類の細菌・ウイルスへの効果があることに改めて驚かされる。
そして、予想外にも「コロナウイルス」への殺菌効果があるとも掲載されてるのを発見した。
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■“新型”コロナは試験中
その件について、同社に尋ねると「イソジンの有効成分・ポビドンヨード(PVPI)には、『コロナウイルスへの殺菌効果があった』という研究結果がございます。ただ“新型”コロナウイルスは現在試験中ですので、論文等はこれから出てくるのではと思われます」とのことで、明言は避けた。
とはいえ、ウイルス対策には手洗い、うがいは基本中の基本。新型コロナウイルスへの効果はまだ明かされていないが、風邪やインフルエンザ対策、さらには「口内炎」対策にもイソジンは有効に働くようだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・ステさん)