新型コロナウイルスの影響で、スーパーから本当になくなってしまったものは?インターネット上では悲しみの声も。
(audriusmerfeldas/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)
“コロナ禍”においては、ウイルスの猛威もさることながら、あらゆる物が品薄になるという「買い溜め問題」に、不自由な思いを強いられた。
その多くは、デマ情報や人々の不安な気持ちから起こった一時的な買い占めが原因であるが、新型コロナウイルスの感染拡大が原因で、本当に「スーパーから消えてしまったモノ」は存在する。
■「試食販売」が完全に消える
新型コロナウイルスが原因で、本当にスーパーから消えてしまったモノ……それはズバリ「試食販売」だ。国内での感染拡大が始まって以降、感染症対策として全国のスーパーなどが軒並み試食販売を中止に。
実際に、5月28日から大型商業施設の全館営業を再開した『イオン』も、「お客様に安心してお買い物いただくために」と題した店舗での感染症対策の中で、「試食販売の中止」を明記している。
大きく報道されることはなかったものの、ひっそりと姿を消していたのだ。
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■月2,000件あった仕事がゼロに
新型コロナウイルスによる試食販売への影響について、しらべぇ編集部では、人材派遣も行なっている大手食品メーカーのグループ企業に取材。
担当責任者によると、「試食販売の仕事はひと月に約2,000件ほどありましたが、コロナ騒動以降、全国でほぼ中止になりました」と話す。
■再開の見通しも立たず…
5月25日に緊急事態宣言が全面解除となり、世の中では感染症対策をしたうえで経済活動を再開していこうという動きがあるわけだが、試食販売については「今のところは、ほぼ再開の見通しは立っていない」と、深刻な状況が明かされた。
しかし、そうした中でも「いくつかのチェーンから感染対策の問い合わせは来ている」という。
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■半数以上が「スーパーの試食」を活用
休日などに多く見られた、スーパーの試食販売。しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,371名を対象に意識調査を実施したところ、全体で54.9%もの人が「スーパーなどの試食コーナーで試食をする」と回答していた。
これまでは当たり前だった日常の風景が、見えないウイルスによって風前の灯となっていることに、インターネット上では「スーパーのお肉売り場のサイコロステーキやら小っこいウインナーとかしれっともらうの好きだった」「コロナの影響でこのままスーパーの試食はなくなってしまうのだろうか。悲しい」といった声がつぶやかれている。
(取材・文/しらべぇ編集部・越野 真由香)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名(有効回答数)