自我の育ちが見えられるようになる2歳くらいのころは、「イヤイヤ期」と呼ばれることがありますね。大人の話は聞いてくれず、子どもが自分のやりたいことを主張し始める時期です。その「イヤイヤ期」を含め、成長していく子どもたちの様子をたとえて「魔の2歳」、「悪魔の3歳」、「天使の4歳」などと呼ぶこともあるようです。果たして子どもたちの実態とは……?
自我の育ちが見えられるようになる2歳くらいのころは、「イヤイヤ期」と呼ばれることがありますね。大人の話は聞いてくれず、子どもが自分のやりたいことを主張し始める時期です。その「イヤイヤ期」を含め、成長していく子どもたちの様子をたとえて「魔の2歳」、「悪魔の3歳」、「天使の4歳」などと呼ぶこともあるようです。果たして子どもたちの実態とは……?
『魔の2歳、悪魔の3歳、天使の4歳とよく聞くけどみんなのお子さんは、正直どうですか? うち、3歳で前よりはお話できるし、危ないこともやらなくなって落ち着いてきたけれど、最近は癇癪がひどくなった。1度グズリだすともう無理お手上げ。落ちつくまで泣かしておくけど今日は最長1時間泣いていたよ』
ママスタBBSにこう投稿してくれたママさんの子どもは3歳になって落ち着いてはきたものの、癇癪を起こすとおさまるまでに時間がかかってしまうとのことです。ママたちはこのママさんに対してどのようなコメントを寄せてくれたのでしょうか。
天使の時期って何ですか?うちには死神が……
『上の子は魔の2歳、悪魔の3歳、小悪魔の4歳。下の子は魔の2歳、魔の3歳、ツンデレの4歳』
『もうすぐ4歳だけど酷いイヤイヤ期なかったけど代わりに反抗期がきた。少し注意すると「わかっているから言わないで!」「すぐ怒らないで!」とか。本当に虫の居所が悪いと反抗期の中学生みたいに部屋からドンドン足鳴らしながら出ていく。でもおばけ怖いからすぐ「ごめんなさーい!」って言って戻ってくる』
『魔の2歳児。悪魔の3歳児。死神の4歳児』
『2歳3歳はまだ可愛げがあった。4歳の今はムカつく』
『魔の1歳、魔の2歳……。毎日すーごい(笑)』
子育てをしてきたママ、絶賛子育て中と思われるママたちから「天使の時期? そんなのありました?」と言わんばかりのコメントが寄せられました。4歳ともなると大人の話を少しは理解できるようになるという意味での「天使の4歳」なのでしょう。しかし現実には子どもはなかなか親の思い通りにはならないようです。子育ては甘くないですね。
刻一刻と変貌を遂げる子どもたち。日々成長しているということ?
『うちは悪魔の1歳半、天使の2歳、魔の2歳半、天使の3歳。半年ごとに変わるから3歳半来ないでほしい』
『3歳2ヶ月息子。赤ちゃんのときから育てにくいなぁと思っていたけど、2歳後半から3歳くらいから落ち着いたような。自分が慣れたのか?』
『魔の2歳と天使の4歳。魔の2歳は本当に魔だよね。嫌々言うし、大きな声で泣く。天使の4歳も泣くけど基本おりこう』
一方で半年ごとに悪魔と天使が入れ替わっているというママのコメントもあれば、ママ自身が子どもの対応に慣れてきたから「天使」と感じるのではないか、との冷静な分析もありました。子も親も成長しているということかもしれません。
15歳の「悪魔」もいます!子育ては甘くない
『魔の15歳児が我が家にいる(笑)。魔の15歳もグズリだすとお手上げよ(笑)。怒って部屋でストライキ。最長半日。お腹が空いたら出てくる(笑)』
半日ストライキとは長いですね。笑いながら受け止めるママの肝っ玉の大きさに尊敬の念を抱いてやみません。お腹がすいたら出てくるとわかっていれば、ママにしたら“ちょろいもの”なのでしょうか。
「〇〇の〇歳」はあくまでたとえ。子どもの個性をママは受け止めてあげよう
「魔の2歳」と聞くと我がままや癇癪を覚悟して子育てに挑むママもいるでしょう。「天使の4歳」に差し掛かったはずなのに、思った通りに子育てができないと悩むママもいるかもしれません。子どもがどのように成長していくかはママの子育ての仕方以上に子ども一人一人の個性によるのではないでしょうか。
「〇〇の〇歳」はあくまでひとつのたとえで、子どもが成長していく段階での自我が芽生えるひとつの目安、と考えたほうがいいかもしれません。「魔と呼ばれる時期なのに親のいうことをよく聞く子どもだな……」とか「そろそろ天使のはずなのに、全然親のいうことを聞いてくれないな……」と悩まずに、「こういう個性の子どもなんだな」と受け止めてあげたらママの気持ちも楽になるのではないでしょうか。
参考:「国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)」イヤイヤ☆2歳児 ~子どもの心と体を育てよう~
参考:厚生労働省「保育所保育指針解説書」
文・しのむ 編集・blackcat