大人気のゲーム機・ニンテンドースイッチ並に、入手困難なゲームが存在することをご存知だろうか…。
今年の覇権ゲーとして定着したソフト『あつまれ どうぶつの森』を輩出するなど、破竹の快進撃を続ける『ニンテンドースイッチ』だが、負けず劣らずの人気を誇るゲームが存在することをご存知だろうか。
■ドンキで見つけた違和感
多くの『ドン・キホーテ』店舗では、新型コロナウイルスの影響を考慮してホワイトボードを設置。マスクや消毒グッズなど、人気の商品の在庫状況や陳列フロアがひと目で分かるようになっており、画期的なアイデアと言えるだろう。
こちらのホワイトボードを見れば人気商品がすぐに分かるのだが、都内店舗をいくつかチェックしているうちに、スイッチ本体やソフト同様に「売り切れ」の表記が続くゲームの存在に気づいたのだ。
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■ただのレトロゲーでは?
その正体は、人生ゲーム。それもTVゲームや携帯ゲームのソフトではなく、プレイヤー同士がボードを使用し、ルーレットや車の形をした駒を動かしてプレイする実物の人生ゲームだ。
新型コロナウイルスの影響で外出自粛の機運が高まった際は、屋内でプレイできるボードゲームやカードゲームに人気が集中したが、緊急事態宣言が全面解除となってひと月が経過する現在でもなお入手困難なのだろうか。
■ドンキならではの事情に納得
ドンキのフロア担当者に事情を聞いてみると、やはり人生ゲームの人気はかなり高い模様。もともと人気があった上にコロナ禍で需要が一気に高まったため、「生産が完全に追いついていない」「入荷してもすぐに売り切れる」と実情を語ってくれた。
緊急事態宣言下と比べると勢いは若干落ち着いたが、購入数がいきなり増えた影響が現在まで響いているという。おもちゃ屋やホビーショップよりもお手頃な価格で商品が手に入るドンキだが、安さゆえに仕入れ先を厳選せざるを得ない事情も。
結果として、極端な品薄状況が発生した際は、本家のおもちゃ屋よりも商品が手に入りにくくなってしまうのだ。本来、人生ゲームが置かれているはずの棚を見ると、そこには『モノポリー』が陳列されていた。
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■おもちゃ販売の本家ならば…!
同店では一度の入荷につき、人生ゲームが2セットほどしか入らないそうだ。これはスイッチ本体に匹敵するか、それ以上の品薄ぶりだという。
では、おもちゃをメインで取り扱っている『トイザらス』ではどうなっているのだろうか。記者は都内の店舗数点に在庫を確認してみたが、「数セットならば残っている」と「完全に売り切れている」という回答が半々であった。
また、長年に渡って愛されているタカラトミーの人生ゲームはほぼ全ての店舗で完売しており、入荷時期も完全に未定とのことだ。9日には同社より『人生ゲーム ジャンボドリーム』が販売されたが、こちらも品薄になることが予想される。
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)