肩関節が前側に巻いた“巻き肩”になると、胸郭が圧迫されて胸の筋肉が緩み、バストが下垂する原因にも。肩まわりの筋肉を効果的に緩めて神経の流れを良くする“特効穴”を刺激してバストの形を整えよう! 鍼灸師の後藤多都揶さんが教えてくれました。
ツボによって強弱を調整
強…指先を使ってピンポイントで押す。
中…指の腹を使って押す。
弱…手をグーにして第二関節4指を揃えて面で押す。
美乳特効穴1:天宗(てんそう)
肩甲骨を中心に背中を緩める。
背筋の緊張をほぐして緩め、肩こりや痛みの改善にも効果的なツボ。肩甲骨の中央にあり、上半身の気や血が集まるツボとして知られる。刺激すると可動域が広がるので、肩が上がりにくい人にもおすすめ。
ツボの押し方:強10回
左腋の下に右手を入れ、左肩甲骨中央を中指の先で10回プッシュ。反対側も同様に行う。
美乳特効穴2:だん中※(だんちゅう)
心を安定させ呼吸を深く。
胸の真ん中にある骨の上で、左右の乳頭を結んだ線の中央部にあるツボ。「気」のバランスを調整し、精神を落ち着かせてくれる。女性ホルモンの働きを整え、バストアップにも効果的といわれている。
※「だん」はにくづき+亶
ツボの押し方:中30回
左右の人差し指の腹をツボに当て、深呼吸をし、フーッと吐くときにゆっくりとツボを押して。
美乳特効穴3:天谿(てんけい)
ボリュームアップし整える。
乳頭と同じ高さで、左右のバストの輪郭上にある、バストアップのツボ。天宗を刺激して背中を緩めてから押すと、バストラインがきれいに整う。咳や肋間神経痛などにも効果があるとされる。
ツボの押し方:弱30回
両手をグーにし、4指の甲部で上部に押し上げるようにしてプッシュ。そのまま揉みほぐしてもOK。
美乳特効穴4:中府(ちゅうふ)
鎖骨まわりをしっかり緩める。
鎖骨の下のくぼみから親指1本分下がった位置。鎖骨まわりの筋肉の緊張を緩めるので、巻き肩や肩こりの人、呼吸が浅い人におすすめ。呼吸器疾患の特効穴でもあり、風邪や花粉症などにも効果的。
ツボの押し方:弱で左右各30回
右手をグーにし、4指の甲部を左の中府に当て、グリグリと揉むように動かす。反対側も行う。