在宅勤務で始業直前まで寝てしまったり、運動不足やメリハリのない毎日で夜になっても眠れなかったり…。生活リズムが崩れて、体内時計が“時差ボケ”状態になっている人が最近増加中。
昼夜逆転の生活が、体調不良の引き金に!
通勤生活からリモートワークにシフトしている人が多い今、その影響で生活リズムが不規則に。ひいては昼夜逆転して時差ボケ状態に陥っている人も少なくないよう。
「私たちのカラダには体内時計というものがあり、朝起きて、夜眠るというリズムが備わっています。これまでは始業時間に合わせて一定の時間に起き、準備をし、通勤をしていたかと思いますが、リモートワークになると朝の準備などが簡略化され、起きる時間が後ろ倒しになりがちに。始業時間も自分で管理するとなると曖昧になって夜型にずれ込みやすいんです」(医学博士・白濱龍太郎さん)
ほかにも下のようなさまざまな理由で、リモートライフには万年時差ボケのリスクが潜んでいる。
「その影響として懸念すべきは自律神経の乱れ。昼夜逆転すると日中の活動を促す交感神経と、夜リラックスできるように促す副交感神経の切り替えがうまくできなくなり、体調に異変が。健康のためには睡眠時間をコントロールし、朝型に戻すことが必要です」(ホリスティックセルフケア・インストラクター・尾野真美子さん)
時差ボケの原因は?
□通勤時間がなくなって、起きる時間が遅くなり、太陽を浴びる機会が減る。
□在宅ワークによる運動量の低下。
□自粛生活や先の見えない将来など漠然とした不安感。
□メリハリのない毎日に体内リズムが狂う。
□デジタルデバイスにより自律神経が乱れ、睡眠ホルモン生成量に影響。
時差ボケの弊害は?
本来なら副交感神経が優位な夜は、脳やカラダの休息タイム。疲れを取ったり、傷んだ細胞を修復したり、ターンオーバーするようにできている。夜型だとそれらの活動が十分にできず、慢性的な疲れ、肌荒れ、代謝の低下、血流の滞りによる生理痛などの危険あり。
時差ボケCHECK LIST
今年からリモートワークを始めたそこのあなた! もしかしたら時差ボケに陥っているかも…。以下の項目で当てはまるものにチェックして。
□起きる時間が日によってバラバラ。
□以前起きていた時間にすっきりと目覚められない。
□就業とプライベートの境が曖昧になっている。
□集中力が続かず、イライラしやすい。
□気持ちの浮き沈みがある。
□頭がぼーっとして重たい感じがする。
□慢性的な疲れやすさ・だるさがある。
□食欲がわかない。(お菓子などは食べるが、バランスのとれた食事をあまり欲しない)
□日中~夕方にかけて眠くなることがある。
□家の外に出て陽の光を浴びることなく一日を終えることがある。
□1日5000歩以下の日が週に3日以上ある。
□20時以降に4時間以上PC、スマホ、TVを見ている。
□24時を過ぎても眠くならない。