工藤内科医師 工藤孝文先生
工藤内科にてダイエット外来を担当。『工藤孝文式 神ダイエット』(辰巳出版)など著書も多数。
Q81早食いすると、やっぱり太る?
A 脂肪を増やすBMAL1(ビーマルワン)遺伝子の活動が高まるから
「体には体内時計をつかさどる“BMAL1”という遺伝子が備わり、この遺伝子には脂肪を増やす働きが。BMAL1が活発に働くのは22時から深夜2 時。そのため、夜遅くに食べると太りやすいのです」
Q83無意識のうちに、つい間食。どうしたらやめられる?
A 目につく場所に食べ物を置かない
「テーブルの上など、目につきやすい場所に食べ物を置いておくと、つい食べてしまいます。食べ物は出しっぱなしにせず、必ず見えないようにしまっておきましょう。また、買い置きも避けて」
Q84仕事で夕食が遅くなりがち。 太らないためには?
A主食を18時までに食べ、帰宅後はおかずのみにする「分食」がカギ
「夕食が遅くなる場合は、ご飯などの主食は18時までに食べ、帰宅後はおかずだけにしましょう。18時までに食べるのが難しければ、21時までに主食を少なめに食べ、帰宅後はおかずのみに」
Q85味が濃いものが大好き。どうしたらいい?
A だしをとって、デブ味覚から痩せ味覚に変える
「おすすめなのがだし。だしに多く含まれるうまみ成分のグルタミン酸は、快楽ホルモンのドーパミンに近い働きをするので、だしを飲むと濃い味でなくても満足できます。これを2 週間続ければ、自然と“デブ味覚”が“痩せ味覚”に変わります」
Q86朝食を抜くと痩せる?
A 逆に太りやすくなります
「朝、起きたときは飢餓状態。朝食をとらないと代謝が上がらず脂肪 が燃えにくいままで、その状態でいきなり昼食をとると血糖値が急激に上昇。するとインシュリンが過剰分泌されて食べたものが脂肪としてため込まれ太る原因に。朝食は抜かずにとりましょう」
Q87ストレスでドカ食いしがちです…
A 食べてOK!ただし鏡の前で
「食べるのを我慢するとストレスでさらなるドカ食いを招くので食べてOK。ただし鏡の前で食べて。ドカ食いする自分の姿にショックを受け、自然に食べる量が減ります」
Q88同棲している彼が大食いで、 ついつられてたくさん 食べてしまいます
A 大食いは感染します。彼と一緒に食事改善を
「人は食事量を相手に合わせる性質があるので、大食いの人と一緒に食べると、自分も大食いになる傾向が。逆に、少なめに食べればそれも感染するので、彼と一緒に食事量を抑えましょう」
Q89痩せる食べ順とは?
A「ミートファースト」がおすすめ
「食欲を抑える痩せホルモンの“GLP-1”は体内でつくられますが、GLP-1を増やす食材をとれば効果がアップ。それが肉で、①肉、②野菜、③炭水化物の順で食べるとGLP-1が出やすく、痩せ体質に」
Q90お米が大好物。太りにくい食べ方ってある?
A 冷たい状態で食べる
「ご飯の糖質は、冷えると、消化されにくい“レジスタントスターチ”という糖質に変化し、血糖値の上昇が緩やかになるので、太りにくくなります。コンビニおにぎりもそのまま食べて」