今年一年を振り返る「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。選ばれたのはあの言葉…!
1日、第37回となるユーキャン新語・流行語大賞の発表が行われ、2020年を象徴する流行語の年間大賞として「3密」が選ばれた。
■コロナ関連が約半数
新型コロナウイルスの猛威が印象的だった2020年。
事前に公表されていた30のワードを見ると、「鬼滅の刃」「香水」「時を戻そう」などアニメ、音楽、お笑いなどエンタメ関連のワードが並んでいる中、「アマビエ」「アベノマスク」「クラスター」「PCR検査」などコロナ関連のワードが多数あがっており、例年にはない状況となっていた。
30ワードのうち15はコロナ関連ワードだったが、その中から見事2020年を象徴する言葉として年間大賞選ばれたのが「3密」だった。
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■「3密」が栄冠
流行語大賞にネガティブな事柄が選出されることは比較的少ないが、さすがにここまで世界を混乱させているパンデミックを無視することはできなかった。
コロナ対策によって、経済、政治のほか、新たなトレンド、アイテム、サービスも生まれ、「新用語」が次々誕生した1年だと感じさせた。
■「2020年流行語大賞」落選ワード一覧
ちなみに落選したワードは以下の通り。
・愛の不時着/第4次韓流ブーム
・新しい生活様式/ニューノーマル
・あつ森
・アベノマスク
・アマビエ
・ウーバーイーツ
・AI超え
・エッセンシャルワーカー
・おうち時間/ステイホーム
・オンライン◯◯
・顔芸/恩返し
・カゴパク
・鬼滅の刃
・クラスター
・香水
・GoToキャンペーン
・自粛警察
・Zoom映え
・総合的、俯瞰的
・ソーシャルディスタンス
・ソロキャンプ
・テレワーク/ワーケーション
・時を戻そう(ぺこぱ)
・NiziU(ニジュー)
・濃厚接触者
・BLM(BlackLivesMatter)運動
・PCR検査
・フワちゃん
・まぁねぇ~(ぼる塾)
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■「とてもわかりやすくまとめられた言葉だ」
冒頭の挨拶で選考委員である言語学者・金田一秀穂氏は「もうちょっと違う言葉を選びたかったよなあというのが本音。選考の際もうんざりしながら探した。パンデミックなど、未成熟な言葉、外来語、日本語でも『濃厚接触』とか、熟さない言葉が多くそれにもうんざり」とコメント。
「中でも『3密』というのは真っ当なものだった。日本語は3K、3高とか、複数の物事を上手くまとめるのが得意な言葉。とてもわかりやすくまとめられた言葉だ。そんな日本の得意技が(感染者拡大を防ぐ)ファクターXになったのかも。来年はどうなるのか、そんなことを言うのもバカバカしい。一瞬先は闇という言葉を実感している」と嘆いていた。
■前日には「新語2020」「JC・JK流行語」も
同流行語を選んだ選考委員は、東京大学名誉教授・姜尚中氏、杏林大学教授・金田一秀穂氏、漫画家・辛酸なめ子氏、歌人・俵万智氏、女優・室井滋、漫画家・やくみつる、そして『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子氏の7人。
ちなみに11月30日に別団体が発表した「今年の新語2020」では若者たちの間で流行した落胆を表す言葉「ぴえん」が大賞、同じく「JC・JK流行語大賞」では「NiziU」「鬼滅の刃」「Widgetsmith」「きゅんです」の4ワードが栄冠。さらに11月17日発表の「2020年ギャル流行語」ではパリピを指すギャル用語「やりらふぃ〜」が大賞に選ばれている。
(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)