ふだん意識することのない、肩甲骨。「けれど実は、体全体のコンディションに関わる大事な部分なんです」と、パーソナルトレーナーの菅原順二さん。
肩甲骨をまめに動かして、しなやか美ボディへ転換!
「肩甲骨が自由に動くことで、背中の筋肉が整い、良い姿勢が保てる。すると血行や代謝が良くなり、痩せやすさもアップ。肩甲骨は体全体を元気にするスイッチのような存在なのです」
ところが、パソコンやスマホの操作などで前かがみの姿勢で過ごす時間が長いと、肩甲骨は固まったままに。
「背中の筋肉も凝り固まり、それが反り腰や腰痛、冷えや肩こりの要因に。また、動かない部分には、当然脂肪もつきやすくなります」
ブラの上にはみ出た贅肉撃退も、冷え症改善も、肩甲骨を動かすことから。
「腕や肩をさまざまな方向に動かして可動域を広げましょう。筋肉が固まる前にこまめに行うのが大事です」
まずは肩甲骨のキホンの動きを確認しよう!
上下の動き
肩の上げ下げに伴って肩甲骨が上下する動き。「首や肩のまわりの筋肉を使います。パソコン作業などが続くとこれらの筋肉が固まり、肩甲骨が上がったままに。意識して肩甲骨を下げる動きを取り入れましょう」
回旋の動き
腕を下げると、肩甲骨は逆三角形の下部分が近寄った「下方回旋」の状態に。腕を持ち上げると、肩の後ろから背中にかけてつく僧帽筋や、肋骨の外側の前鋸筋が働いて外へと回旋し、ハの字形に近くなる。
内向き、外向きの動き
腕を前に出して背中を丸めると外向きに回転し、肘を引くと背中にめりこむように内回転する。「“肩甲骨を開く/寄せる”と表現される動きです。猫背気味で肩甲骨が開いている人は、寄せる動きを重点的に」
菅原順二さん パーソナルトレーナー。渋谷の「トレーニング・スタジオ・アランチャ」代表。ピラティスなどのボディワークを教える。ReebokONEアンバサダーとしても活躍。
ブラトップ¥7,000 タイツ¥9,000(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター TEL:0120・307・560)
※『anan』2018年2月21日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・高松由佳 モデル・池田莉子 文・新田草子
(by anan編集部)