年度末が近づくこの時期、春からの就職や異動、転職、結婚などのタイミングで引っ越しを予定している人もいるのでは?
でも引っ越しって、運送業者への費用だけでなく、不動産会社への仲介手数料が必要だったり、何ヶ月分かの家賃を前払いしなきゃいけなかったりと、ある程度まとまったお金が必要になりますよね。
『steady.』3月号に掲載している連載「教えて! お金のコト」では、ファイナンシャルプランナーの先生による“損をしない引っ越しテクニック”をレクチャーしています。
引っ越しが初めての人もそうでない人も、知っておけば必ず役立つ情報ばかり。できるだけ安価に抑えて、新生活を気持ちよくスタートさせましょう!
■今月のお悩み
「引っ越しを検討中!
お金をかけないお得な引っ越し方法を教えて」
■回答
「物件は焦らず慎重に探して。
貯蓄と家賃の合計を手取りの4割に抑えること」
(丸山さん)
物件の家賃は、手取り月収の3割以内が鉄則で、貯蓄を合わせて4割です。この条件に合うような物件を、焦らず慎重に探しましょう。
また、引っ越し料金は、土日より平日の方が安くなります。複数の業者で見積もりを取り、比較検討を。荷物が少なければ「赤帽」などを使うと安く抑えることができますよ。
新生活で使う家電は、リサイクルショップを使えば安くなります。家電量販店では1点だけで安くしてもらうのは難しいですが、複数買うことで値引き交渉もできますよ。
覚えておきたい
引っ越し基本ルール
1. 家賃は手取り給与の3割以内
物件情報を見ていると、高い家賃の物件に目を奪われがちです。
しかし、家賃は毎月払うものだけに無理をすれば生活が成り立たなくなります。
家賃は、手取り給与の3割以内におさめるようにしましょう。
2. 2~3月以外なら家賃交渉しやすい!
2~3月は、新生活に向けて1年の中で最も人が動く時期です。物件数は多いですが、家賃は高めの状況。
家賃を下げてもらう交渉をするなら、2~3月以外の引っ越しが少ない時期に物件探しをするのがポイント。
3. 初期費用はできるだけ抑える!
引っ越し業者の見積もりはもちろん、ネットで不動産会社の仲介手数料や敷金・礼金などを比較、家電量販店でまとめ買いすることで値引き交渉するなど、引っ越しに伴う初期費用はできるだけ抑えることが肝心。
どこに頼む?
引っ越し業者の選び方
1. 複数業者から見積もりを
必ず複数業者から見積もりを取り、サービスの内容等を比較してから頼みましょう。
業者によって、家具の処分代を無料にしてくれるところもあるので確認を。
2. 平日や、時間をお任せにする
引っ越しする人が多い土日は料金が高くなります。引っ越しが少ない平日にしたり、時間を引っ越し業者のお任せなどにすると料金が安くなります。平日の場合、仕事を休むことになるので要検討です。
3. 赤帽やクロネコヤマトの「単身引越サービス」を
荷物が少なければ赤帽や、クロネコヤマトの「単身引越サービス」(関東エリア同一市区内でかつ平日割引などで12,000円~)を利用すれば割安に。
ひとり暮らしであっても、光熱費や食費など、毎月の生活費はけっこうかかるものです。引っ越しの時だけでなく、暮らし始めてからのことも考えて、お金は余裕を持って用意しておきたいですね。
本誌では他にも、ひとり暮らしを始める時に必要な費用のシミュレーションや、お得な物件の選び方、家賃交渉のコツなど、引っ越しを考えている人が知っておきたい情報が紹介されていますよ。
詳しく知りたい! という人は、『steady.』3月号115ページからをチェックしてくださいね!
今月の先生は……
丸山晴美先生
ファイナンシャルプランナー。節約アドバイザー。
この連載をまとめた『まるっとわかる! お金の基本』(¥580/宝島社)や、『オトナ女子のためのお金の基本200』(¥980/宝島社)、『みんなが知らない頭のいいお金の増やし方』(¥1,100/宝島社)が好評発売中。
取材・文/金野和子
イラスト/Nobby
文/P.M.A.トライアングル
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